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タカラの『3年2組のなかまたち』―—80年代に現れた、ポップでキッチュでやんちゃなヤツら
イトーヨーカ堂の二階のおもちゃ売り場でミーコを見つけた。
一目惚れで「欲しい!」と強烈に思い、貰い始めたばかりのお小遣いを貯めることにした。
「誰かに買われないように、後ろに隠しておこうね」と、母がミーコの箱を列の一番後ろに置いた。
数週間して、買える金額が貯まった。誰かに先に買われていたらどうしようと心配する数週間は長かった。
学校から帰ったらヨーカドー直行!
だが、そんな日に限って近所の花ちゃんが遊びに来た。
あきらめない。
母を口説いて、花ちゃん連れでヨーカドーへ行った。花ちゃんが母に何か買ってもらっているのを横目で見つつ、ミーコを探す。なんと、
ミーコは増殖していた。
ミーコは3年2組の主役キャラ。当然入荷数も多かったのだろう。隠しておいたミーコに悪いな、と思いながら、新しくてきれいなミーコを買った。
今やボロボロになったミーコ。
後からやって来たタヌミとトム(後述)に地位を脅かされながらも、思春期以降の拗ねた心に捨てられそうになっても、存在し続けたミーコ。
実家を取り壊すことになり、子供の頃の作品やおもちゃを引き上げてきた。山のような書きかけのノートやメモ、らくがきちょうを整理していて気付いた。
3年2組の影響、半端ない。
こんなんマジでリスペクトしかないじゃん。え、ちょっと当時は買えなかったメンバーたち買っちゃう?欲しかった教室も買っちゃう??廃番品高いね!プレミア価格だわ!!
でも、大人って好きにお金使えていいね(笑)!
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