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ノミの天井

こんにちは!やんちゃんネス🍫


ノミの天井、という言葉を聞いたことがあるでしょうか?ノミは、自分の身長の100倍~200倍のジャンプ力があるそうですが、瓶にいれて蓋をした状態で過ごしていると、蓋を外しても瓶の高さまでしか飛ばなくなる。というお話です。

これ、ある意味現代人にそっくりじゃないですか?出来ない、どうせ無理、意味がない、やる気が出ない。相談業をしているとそんな言葉を聞くことが多い。その構造を僕なりに解説してみようと思います。


工業化vs人間性


人類の歴史を振り返れば、1960年頃から世界的に工業化がぎゅーんって進み、あれやこれやと快適で便利な世の中へと変わっていったわけです。僕たち現代人は更に更に進んで、テクノロジー化の時代の真っただ中。レジから人は消え、ごはん食べ行ったらロボットがご飯運んでくる( ゚Д゚)いや~、凄いね。

そんな便利便利の工業化や同時期に起こっていた戦争などに異議あり!としていた人たちがいました。俺たちゃ機械には屈しないぜ、人間らしく生きるんだぜ!!と、ヒッピー、サイケデリック、カウンターカルチャーなどが流行り、その流れの中で生まれた新しい心理療法がモロモロ。その中に僕のやっているゲシュタルトセラピーなどもあるわけですが、ヒューマンポテンシャルムーブメント(人間性回復運動)ってやつです。


なんだか軍隊みたいな縦社会が出来上がり、人間の持つ可能性や自由が奪われている!だから取り戻していくんだぜ!ってやってた人達。東洋ではちょっと違っていたんだけど、明治以降西洋化が進む日本人も同じように影響されていった背景があるわけです。


人間の可能性の物差し


とはいえ、大多数の人たちが当たり前に何でも手に入ることを選んだわけで、洗濯板とかもうやめよー!ってなって、科学や物理の世界が人間に浸透していきます。それは育児や教育にまで浸透していくわけで、それが機械の故障を直すように人間を矯正していく形になっていったのだと僕は思います。

自分の意思より集団の意思。いい教育、いい会社でなければいけない。そういう便利社会の中で生きるには、その社会の中に適応した人間にならなければいけない。ちょっとずつちょっとずつ、でも確実に社会の向かう方向へ一緒に成長していったのでしょう。


社会適応力、というごっつい蓋


社会適応力、社会人、大人らしく、みたいなことって一見良さそうに見えますが、良ーく俯瞰してみて欲しい。それはそもそも社会の頂点に立つ人の都合のいい人間であるわけです。その人達の都合からはみ出たら、アウトー!!ってされる構造。

話を巻き戻してみて。工業化、テクノロジー化ってのは、物理や科学をベースに発展しているわけ。人間が柔軟であったり自由であったりすると困るんです。長い年月をかけてそういう社会が出来上がったから、見えにくいけど実は僕たちは自由を手に入れようとして、人間として不自由になる選択をしてきたという事。


事実を見よ!若者が自殺するんよ


日本の若者の死亡原因の1位は自殺です。世の中は便利になったし、豊かそうに見えるでしょ。でもこれが現実なんですよ。頑張って勉強して、会社入ってちゃんと給料もらって食べていける。それでもこれが現実。

解釈や理由なんてどうでもいい。今の社会の事実がそう。僕、コミュ力講師とかやっているので無料で相談のったりするけど、10代の子めっちゃ多い。おかしなこと言うんです。共感の仕方ってどうすればいいの?とか、オウム返しやりました!って。ちょっと勉強してる子とかは、NLPとか持ち出して、メタモデル、ミラーリング、カリブレーーーーション!ですよね!って知っていることが出来ているみたいになってる。コミュニケーショントレーニングやってる所でも技みたいに教えているらしいです。これには本間にびっくり。

ちょっとズレましたが、要するにコミュニケーションですら、社会に適応するための枠の中の技。こりゃもう人間でなく機械ですよ。(また嫌がられるなw)

人間の可能性って、人間として生きる事。ありのままにいよう!とかじゃなく、ありのままなんて言葉が存在しないことです。

言葉を使うなら、そのまま、でいたらいいってこと。何かになろうとせず、何かを無理に表現しようとせずそのまま、ね。人間は生きるためのシステムをちゃんと持ってるし、それが絶対発動してくれる。

脳は他人(社会)の価値観をとりいれようとする。コツを一つ。

考えるな、感じろ( ゚Д゚)

良き人生を。



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