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トレーニーの日常 【食事編1】

筋トレさえしていれば筋肉がつくと思ってはいないだろうか。
もちろん、筋トレをしないで筋肉を発達させようなどと考えるのは愚かであるが、筋トレはあくまで筋肉を成長させるためのきっかけづくりにすぎない。筋トレは筋肉を分解、もっと言えば破壊する行為であり、その破壊されたものが修復されることで筋肉が発達する。つまり、修復行為がきちんと行われない限り、筋肥大は見込めない。だから筋肉を修復させるわけだが、それには材料が必要だ。そして、その材料をくべる行為こそが、食事というわけである。

筋トレをやっていますと豪語している人の中で、食事を疎かにしているという人は少なくない。せっかく筋肉が成長する契機を筋トレで見出しているというのに、食事が適当なせいで十分に筋肉が発達しないのだ。これは非常にもったいないと思う。また、筋トレと聞くとすぐにプロテインを連想し、プロテインは抜かりなく摂取するものの、食事はあまり考えていないという人も多い。プロテインはあくまでサプリメント、つまり栄養補助食品にすぎない。「補助」とあるように、食事では賄いきれない栄養を補足する役割でしかないわけだ。しかしこれを勘違いし、プロテインをメインとしてしまうケースがままある。これでは思うように筋肉は発達しない。

筋トレをやっている人、これからやろうとしている人は、プロテインの選別よりもまず、自分の食事が本当にそれでいいのかということを考えるべきだろう。
PFCバランス、ビタミン・ミネラルの摂取、食事の回数やタイミング、1日の摂取カロリーなど、どれかのファクターが少し変わるだけでも体に大きな変化があることを体感できると思う。それほどに食事が体に与える影響は大きい。人は食べた物でできているわけだから当然だ。

一口に食事とは言っても、人それぞれ適性はあるだろう。例えば、炭水化物を米から摂ると調子が出るという人もいれば、オートミールでないといけないという人もいる。タンパク質にしても、鶏胸肉、卵、豚肉、牛肉、魚、乳製品、納豆など、人によって摂取すると筋肉の張りが違うとか、明らかに調子がよくなるとか、色々体感が違うという。
こればかりは、どれがおすすめなどということは言えない。言えることは、自分で多種多様な食材を試し、日々のコンディションや体の変化を見ながら自分に合った食材を見つけることが重要だということだ。そして、そこまで考えて食事をとっている人は、非常に少ないと言える。逆に言えば、それを考えて実行すれば周りと差をつけられるということでもある。

食事が基本であるということをまずは頭に叩き込んでほしい。プロテインやBCAAなどのサプリメントに頼るのは、食事の土台がきちんとできてからにするべきだ。でなければ、プロテインなどをせっかく摂っても大して吸収されず無駄になる。少しでも当てはまる節があれば、すぐに食事を見直してみてもらいたい。

次回は食事の回数について書いていきたいと思う。

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