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絵を描く

絵を描くときいつも色々なことを考えます。主に植物をよく描いていますが、どちらかというとカタチを借りて内面性を描いています。

今回は絹本制作のメモをしていこうと思います。まず、絹裁断⇨生麩糊準備・絹張り⇨湯引き⇨ドーサ引きの準備があります。画像は準備を終えた絹本に松煙墨で骨描きをしているところです。(糊準備と木枠への張り方はInstagramに動画を投稿中)


絹本制作:絹を基底材として描くこと

生麩糊:粉の状態(でんぷん)なので水で希釈して鍋で炊き、漉してから水で固さを調整して使います。

引き:筆、刷毛などで全体的になぞること

湯引き:絹繊維の表面には撥水性のあるセリシンがコーティングされているので湯で洗うことで除去する。

ドーサ引き:滲みどめと発色をよくするために明礬と膠の水溶液を引く

松煙墨:松の煤と膠を練って製作した墨

骨描き:下描き線を描くこと





古から伝わる素材とその使い方を繋げていきたい思っています。そして見てくださった方の心に良い変化がありますように願いを込めて…