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赤べことは何者なのか?発祥の地・柳津でその真相を探ってみた。

本日もお疲れ様です。柳津観光協会広報担当です。

柳津の町中を歩いてみると、必ずと言っていいほど目に入る「赤べこ」。プランター、置き物、チラシデザインの中など、だいたい50m歩けば1匹くらいの割合で出会うことができます。

赤べこ、可愛いですよね。
鼻先をちょっとつつくだけでめちゃめちゃ頷いてくれるし、頬をつつけば控えめに首を横に振ってくれます。

そんな可愛らしい赤べこですが、実はかなりカッコイイ伝説があるんです。

赤べことは

illust by illust AC

東北弁で言う「べこ」=「牛」のことを指し、「赤べこ」=「赤い牛」という意味になります。

現在は会津地方の民芸玩具として、お土産や贈り物として人気を博しています。

赤べこの体の模様は、大昔に会津地域で流行した疱瘡を表しています。疫病の終息祈願を赤べこの体に託したことから、この模様になりました。

赤べこの体の色は、見た通り真っ赤な色をしています。この目を引くような赤色は、病魔を払う色と考えられていました。

また、病気を引き起こす疱神が赤色を好むことから、赤で神をもてなして人々の病気を軽くすませてもらおうと「赤もの」としての役割も果たしています。

以来、赤べこは病人の病を背負うものとして信じられてきました。

赤べこ伝説~赤べこは人々のヒーローだった~

illust by illust AC

柳津が発祥の地とされている「赤べこ」には、こんな言い伝えがあります。

 今から400年ほど前、1611年に会津地方を襲った大地震で、虚空藏堂をはじめ僧舎・民家が倒壊し柳津町も大被害を受けました。
 震災後の1617年に初めて虚空藏堂(本堂)は現在の厳上に建てられましたが、本堂再建のため大材を厳上に運ぶのに大変困り果てていたところ、仏のお導きか、どこからともなく力強そうな赤毛の牛の群れが現れ、大材運搬に苦労していた黒毛の牛を助け、見事に虚空藏堂(本堂)を建てることができたのです。
 一生懸命手伝った赤毛の牛を「赤べこ」と呼び、忍耐と力強さが伝わりさらには福を運ぶ「赤べこ」として多くの人々に親しまれるようになりました。この伝説が、当柳津町が「赤べこ発祥の地」と言われる由縁です。


あいづやないづ 観光公式HP

会津地域を襲った大地震で虚空蔵堂が倒壊し、本堂の再建を赤べこたちが救ったことから、赤べこ伝説が生まれました。

一説によれば、本堂再建の達成を目前にして赤べこたちはこつ然と姿を消してしまったと伝えられています。

・・・何それカッコイイ。大変な部分だけフル稼働して、あとは自分の手が離れても大丈夫だと判断した上で「あとは出来ると思うんで」って去っていくなんて、何それカッコイイ。

柳津町で出会える「あかべこファミリー」

見分けるポイントは体の丸みと頬の模様です。

福太郎(父)

実はときどき向きが変わっている父。今日は魚渕の方向を見守っていた。

赤べこファミリーの長、「福太郎」パパです。父たる風格は、圓藏寺の荘厳さに劣りません。

最近は清姫公園でお客様をお出迎えしています。撮影時は魚渕の方角を見守っていました。

満子(母)

圓藏寺の鐘の足元で参拝客を見守る母。

圓藏寺に訪れる参拝客を迎える「満子」ママ。どっしりと構える様子に母性すら感じます。

福太郎と見比べてみると、いささかふっくらしてる可愛らしい丸みがあるのが分かりますね。

もうくん

シュッとしたお顔立ち。

赤べこファミリーの頼れる長男・もうくんです。

こどもらしさを残しつつもシュッとしたお顔立ちで、道の駅に訪れるお客様をお迎えしています。

雨の日はちゃんとお店の中で店番もしているんです。働き者。見習わねば。(見習うかは別)(怒られてしまう)(働きます)

あいちゃん

きゅるんとしたお顔立ち。

清柳苑の入口でお客さんたちを見守っていました。

あいちゃんを撮影してやっと気づいたのですが、女の子はほっぺの模様が男の子たちと反対向きなんです。

やなぎまる

2021年4月、赤べこファミリーの一員になった末っ子。

この日は柳津町公民館「ふれあい館」に居ました。

駅、町役場内、道の駅館内、ふれあい館の館内・・・などなど、やなぎまるは町の色んなところをお散歩しているようです。やんちゃっ子か。

恐らく親戚であろう、大きな赤べこ

お顔はぜひ柳津町役場で。

柳津町役場前にどっしりと構える、こちらの大きな赤べこ。

担当はずっと気になっていました。

「この方はファミリーではないのだろうか・・・?」

町役場へ伺うたびに思っていたのですが、担当はぜひ親戚であってほしいと思っています。真相がわかる方、ぜひ教えてください。

柳津で買える赤べこグッズ

赤べこ張子

左から、6、5、4、3、2、1号の張子。一番右は特注サイズ。

赤べこの張子は首がゆらゆら動くのが特徴です。

模様が描かれていない張子も販売されており、大通り沿いの「ほっとinやないづ」では、赤べこの絵付け体験もできます。

オリジナル赤べこを作って、「これ何べこ?」と推理しあうのも楽しいかもしれません。

提灯

…画像を間違えました。

赤べこのイラストがプリントされた提灯も購入することができます。

こちらです。

一つ3,500円で購入可能。短冊はセットでついてくる。

つみぐるみ

可愛いにもほどがある。見てくださいこのおちゃめなフォルム。

先日の投稿で「目指せゆるふわ」と目標を掲げましたが、こんなに早く目標達成しているとは。

この子たちは観光物産館「清柳苑」でお迎えすることができます。1個660円(税込)です。

たまらず観光案内所にもお迎えしました。机の上でスタッフたちの働きぶりを見守ってくれています。

ほか、赤べこグッズ盛りだくさん。

他にも、お財布や扇子、提灯にマグネット、缶ケースなどなど、色んな雑貨に赤べこが居ます。

お気に入りのグッズを見つけて、旅の思い出にぜひ連れて帰ってあげてください。

柳津に来たらこれも食べよう「赤べこグルメ」

ぱん工房あかべこ

外観。門前通りにあるおしゃれなパン屋。
人気No.2の塩パン。

道の駅「ほっとinやないづ」期間限定メニュー

栄養バランスの取れた7品目。女性には嬉しいボリュームで提供されている。

ほっとinやないづで提供されている期間限定のメニューです。昨年開催された「赤べこファン大感謝祭」で募集した「赤べこオリジナルレシピ」の入選作品から採用されたメニューが並んでいます。

赤べこたちに、ぜひ会いに来てください。

町全体で赤べこたちが皆さんをお出迎えしてます。

柳津町の赤べこたちを、ぜひ可愛がってあげてください。

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