命の尊さ
我が家には、小鳥が3羽おります。
コザクラインコの椿さん(7才メス)柚さん(6才オス)
桜文鳥の杏さん(1才オス)
そんな我が家の椿さんが虹の向こうへ旅立ちました。
前日まで元気でした。ここ数ヶ月、排泄箇所付近にできた腫瘍のような水ぶくれが少しずつ大きくなり、病院でも処置は難しく少しずつ衰弱するでしょうと宣告を受けました。
あんなに頑固で強気な女だった椿さんは、どんどん甘えん坊になって
ケージの外に出るとすぐに私の手にやってきては頬をすり寄せ甘えてきました。
もしかすると、彼女自身が自分の最後を知っていたのかもしれません。
旅立つ前夜、珍しく私を呼び、調理中の私に一番近い場所でずっと私を見ていました。
朝、ケージに近づくとそのまま静かにケージの中でも私の寝室に一番近い場所で旅立ったようでした。
最後だよって本当は伝えていたのかもしれません。
共に暮らして7年。もっと生きられたかもしれない。もっと幸せにしてあげられたかもしれない。そんな風に後悔ばかりが残ります。
7年前の2月14日。私はSNSで知り合ったブリーダーさんのところへ小鳥を貰いにいきました。
その一週間前くらいから私は体調を崩し、心身ともに弱り切っていたときでした。
そんな時に手のひらに乗せられた小さな雛鳥は、温かく、確かにそこで生きていました。生きる気力を少し失いかけてた私に元気をくれました。
さし餌を教えてもらい、数時間おきにご飯をあげ、あっという間に羽ばたき、大人と同じご飯を食べ、そして「つばき!」と自分の名前を言うようになりました。
コザクラインコはおしゃべりは得意でないので、これはすごいことなんですよ。
あれから、時は経ち、大阪から東京へ引っ越しまでして
共に暮らしてくれました。
そして、まさか2月13日の朝、旅立ち。
2020年2月14日の今日、私の手から肉体が離れていきました。
丸々7年。一緒にいてくれました。
なんて粋な、親孝行な小鳥なんでしょう。
今日は、たくさん泣きました。明日もきっともう少し泣きます。
だけど、我が家には柚も杏も居ります。彼らのために
そして、椿の分も私は働き、そして生きていこうと思います。
少し前、知り合いのワンチャンが旅立ってしまった時に作った曲がありました。その曲をさらに、見送る側になった私の想いを添えて曲を仕上げてみました。音楽家でよかった。って思います。
「小さな奇跡」という曲です。
とっても私的な動画ですが、私と椿の思い出を詰め込んだ映像です。
もし、よければご覧になってこんな子が居たんだと、記憶の中に置いてやってください。
そして、例えばどんな小さな命でも貴方の元を旅だってしまった子がいたら、少し思い出して聴いてもらえたら嬉しいです。
「小さな奇跡」
思い出は限りない
晴れ渡る空模様
途方に暮れた夜は
涙だけが知っている
肌に残る 小さな音
命が羽ばたいて
今日も明日も気にせずに
ねぇ 星になったときは
たまに思い出してね
心が震えている
幾度となく思い出して
眠れぬ夜もあった
過去がずっと離れずに
少しずつ 雪は溶けて
命は限りあるからこそ
眩しく燃えてる
光り輝く虹の向こうまで
長い旅に出る
いつか君に会う時まで
恥ずかしくないように生きる
命が羽ばたいて
大空へ虹の花が咲く
小さな奇跡 春の風が
今通り抜けていく
椿、ありがとう。
いってらっしゃい。大きな空へ
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