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バットマン戦記 2


空手バットマン

「とにかく始めちゃえ」
と毎度のように見切り発車。
とにかくバットマンの世界は(DC、マーベル世界全体も)やたらめたら膨張している。この辺りは『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)という大傑作映画をあたりからなんとなく知ってはいた。
それに合わせるのは現役読者とは言いがたいから無理。だから日本人にしかできない題材を考えようっと頭を捻って出したのが
空手バットマン
これはいい。確かコミックヒーローズで『ニンジャバットマン』ってのがあったから、空手だってあったっていい。これはとてもいいぞ。

突如武道の話

ここでボクが考えたのは
「自分がアレンジ出来そうな事から、取りかかろう。
 海外、アメリカから見て日本的だからって芸者バットマンとか冨士山   バットマンはダメ。お茶人バットマンもだめ。ダメではないかも知れな  いけど、ボクには向かない」
って事。ボクはたまたま三十代から合気道、空手道の人たちと話をする機会をもらっていたので、武道の話なら少しは目鼻がつく。目鼻がつくものでないとある程度長期間の仕事は、資料調査で押しつぶされてしまう。それは経験…というか過去の失敗でよくわかっていた。

モチーフを決めて

空手+バットマンを決めて、次は
どんなスタイルで描くか
だ。ボクは小器用な所があって特定の作家の漫画を読み続けるとその人のコマ割りのマネが出来ちゃう。試しに同じ内容の漫画を日本漫画、アメリカンコミック、バンドデシネとかき分けたものをお見せしよう。

日本風
コミック風
バンドデシネ風

こんなんだから
「DC風にやろうと思ったらできるだろうな」
とも思ったが、これも迷ったあげく結局却下。
長年練り込んだ自分のスタイルで勝負するのが、こういう時は大切だと判断したからだ。

さ、ここまで来た。
いよいよアイディアを練り始める。まずは……
バットマンのコミック読まなきゃ。

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