派遣看護師の実際 応援ナースについて
どうも、やなぎです。
すっかり秋の気候になり、気づけば今年もあと2ヶ月ですね。写真は先日撮影したすすきですが、私はよく「すすきの」と言い間違えてしまいます。老化しているようです。
さて、今回は私の仕事である看護師について、
その中でも派遣(応援ナース)、単発バイトに関することをまとめます。
看護師の派遣とか単発バイトに興味あるけどよくわからない、という人は是非参考にしてみてください!
なお、個人情報や企業情報、業務内容についてはぼかしたり、ちょいちょいフィクションも混ぜるので全てが正しい情報ではないです。
ご了承くださいね。
応援ナース以外にも単発看護師バイトの話をしたかったのですが、長くなるのではまた次回まとめます。
応援ナースについて ざっくり解説
応援ナースとは、期間限定で病院と契約して働く看護師の制度です。
育休で人が少なくなってしまった、病棟を増床するため臨時で看護師が欲しいなど、人員不足の現場を“応援“することを目的としています。
契約期間は6ヶ月からが基本ですが、中には3ヶ月からというところや、延長もできるので1年以上継続されるという方もいるようです。
勤務地は北海道から沖縄まで数多くあります。月収は首都圏応援ナースであれば45万円以上を保証するというのが多く、地方でも30万円以上がほとんどです。本当の離島(三宅島、喜界島、五島列島、宮古島etc)などの募集もあり、そういった場所では月収が低くなる傾向にあります。
ちなみに、派遣会社を通して契約しますが、雇用形態は病院と個人になります。そのため、保険証は病院のものをもらう一般的な健康保険となります。
百聞は一見にしかず、ですのでCMもやっている大手の応援ナースの公式サイトを参考までにどうぞ
実際にやってみてわかった 応援ナースの利点
ここからは私が実際に応援ナース度利用して、利点だなと感じたことを忖度なしにお話しします。
勤務地を自由に選択できる
自分の住みたい場所、憧れの場所に経済的な不安なく住むことができる。
応援ナースの利点はなんといってもこれじゃないでしょうかね!!
実際に応援ナースを利用して疑似的に全国各地を旅行するという看護師さんはそこそこいます。以前知り合った看護師さんは、住所を実家にして自分自身は賃貸などを借りず、「寮あり」を必須条件として気になった病院、都道府県を転々としているということでした。地元の職員さんからグルメや観光について話を聞き、休日にはそこを訪れる。なにかに縛られることなく、自由に住む場所を変えながら生活できることが楽しいと話されていました。しかも寮だと生活費を抑えることができるので、そこそこ貯金もできていたようです。
体験したい医療分野を選択できる
多くの求人はあらかじめ勤務内容を提示してくれています。「消化器内科での募集」、「ICUでの募集(ICU経験者のみ)」など。
応援ナースではピンポイントで医療分野を選択することができるので、その点もいいですよね。常勤だと望んでもいない病棟に飛ばされたりすることありますからね、、、。
領域だけに関わらず有名な総合病院で働きたい、小規模な病院で働きたい、訪問看護をしてみたいなど、様々な求人があります。そのため、転職するには抵抗があるなぁ、、、という分野に対しても期間が制限されているという面を活用して、体験だけしてみるというのもアリかもしれません。
係活動、リンクナースをしなくて良い
今から書くことはぶっちゃけた内容ですので、現在常勤として勤務されている方は少しイラッとするかもしれません。悪しからず、、、。
応援ナースは期間限定であるため、リンクナースや係活動を割り当てられることが一切ありません。看護師でない人はよくわからないと思いますが、これはすごいことなんです!!
棚からぼたもち、いや棚から千疋屋です!
リンクや係活動ってなんであんなにストレスフルなんですかね。これやる必要あんの?とか思いながら、自分の時間を潰してやりますよね。担当の係だからと面倒な仕事を押し付けられ、何か問題があれば係のせいにされて、、、。とまあ、不満は積もるばかりです。
期間限定だからこそ、適度に肩の力を抜いて看護師をできるということは嬉しいことです。
副業ができる
契約した以上は病院の規則を遵守しなければならないですが、正直なところ、半年しかいない非常勤のような社員の副業関係など気にする人はまずいません笑。
私は月に副業で3万円稼ぐ、という非常に低い目標を立てております。しかし、一年頑張れば36万円です。これは非常に嬉しい。
副業するとお金を貰えるのはもちろん、新しい仕事の形を知れたり、病院では経験できない看護を学べたり、いいことづくしだと思います。本業に影響がでなければ、自己成長のためにもどんどんやるべきとも思います。
応援ナースの欠点
ここからは逆に、応援ナースの欠点だなと感じることについてお話しします。
転職が面倒
選択できるという利点と表裏一体ですが、短い期間で何度も転職しなければならないため、次の勤務先を探すのがちょっと面倒です。
派遣会社に登録すれば担当者がついてくれるため、その方が色々と助言をくれたり非常に助かるのですが、やはり半年周期で職場を変えるのは手間がかかります。
あと、これは余談ですが、派遣会社の担当者と馬が合わないとこれまた面倒です。実際に私は担当者が合わず登録を解除した会社が2つあります、、、。
勤務先よっては激務&ストレスが、、、
初めに記述したように、応援ナースは期間限定で人手が欲しい現場に看護師を派遣する制度です。とても悪い言い方をすれば、“高いお金を払わないと看護師が集まらない場所“です。もちろん、その限りではないことも明言しておきます。
基本的には看護師の離職率が高い、慢性的に人員不足というところが多いように感じます。
そして、実際に勤務においてどんなことがあるかというと、新設されたばかりの病棟でありマニュアルが出来あがってない。統一された業務手順がない中で経験値に基づく仕事を求められる。経歴だけで判断され、十分な説明もなく急に仕事を押し付けられるなど。
どれも医療安全に欠けているため、何か問題が起きたときに看護師として個人の責任が追求されてしまいかねません。
私は実際、急性期の挿管患者2人+状態が悪い高齢者3人という受け持ちをした経験があります。私はICU出身であり、急性期挿管は2対1が当たり前だったのでこれには驚きました。しかし、他の応援ナースの方々に話を聞くとこういったことはままあるようですね、、、。
「応援ナースはスペシャリストであり、高給もらってるんだから多少無理をして当然」という考え方をされている常勤の方も少なくないようですし、場所によっては相当しんどいかもです。
さて、以上が応援ナースの実際です。
あくまでも私の主観であり、また私自身は首都圏応援ナースしかしていないので、これが全てではありません。
常勤、派遣ともに利点・欠点はありますので、自分の生き方や働き方に合った方を選択すればよろしいかと思います。
ただ、個人的には、日本全国どこでも働ける国家資格を有しながら、一つの場所に固執するのは非常にもったいない!と思います。
つらつらと書いてきましたが、少しでも参考になったら幸いです。
次回は、単発看護師についてまとめようとおもいます。
気が向いたらゆっくり書きます笑
ではでは
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