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【無料版】短編小説集

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Twitterで更新している140字小説を短編小説化したものたち。140字小説と合わせてお楽しみください。こちらのマガジンに掲載してある作品は、全て無料となっております。
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#大切なモノ

『大切なモノを作る』#7

≪前へ 次へ≫  子猫を拾ってから、1週間が経過した。  あの夜の翌日すぐに病院に連れてい…

柳川陽向
5年前
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『大切なモノを作る』#6

≪前へ 次へ≫ 「わっ、どうしたんですか!」  僕の腕の中におさまっているものを見て、ミ…

柳川陽向
5年前
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『大切なモノを作る』#5

≪前へ 次へ≫  ミミとの生活は、その後も続いた。  僕のバイトがある日は、ミミは家で留…

柳川陽向
5年前
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『大切なモノを作る』#4

≪前へ 次へ≫  その後、スーパーに寄ってから焼きそばの材料を買った。  ミミは焼きそば…

柳川陽向
5年前
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『大切なモノを作る』#3

≪前へ 次へ≫ 「彰久さんの今日の予定は何ですか?」  朝食後、ミミは皿洗いを終えてから…

柳川陽向
5年前
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『大切なモノを作る』 #2

≪前へ  次へ≫  ――翌朝。  目を覚ますと、部屋に何かが焦げたような臭いが漂っていた…

柳川陽向
5年前
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『大切なモノを作る』 #1

次へ≫  僕には好きなもの、夢中になれるもの、やりたいこと、したいこと、大切なモノがなかなか出来ない。  小学校低学年くらいまではそんなことなかったと思うのだが、いつからか自分に主体性がなくなってしまったように思う。原因が何かはよくわからない。いじめられた経験があるわけでも、家族関係に問題があるわけでもない。  それで困ることが今まであったわけでもないし、僕としてはあまり気に留めないでいた。  ただ、大学生となった今、自分の将来を考えるうえで少しそこが短所だなと感じる部分