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調子は「戻す」ものではない、「新しく作り上げる」もの。

こんにちは、柳川です。

体調を崩したり、こころの安定がとれなかったりすることは誰にでもあると思います。
そんな時、ついつい「はやく元の調子に戻さなければ!」と焦ってしまいがちです。
でも元に戻す必要ってないんじゃないかな、と僕は考えています。

今回はそんな、こころのお話。

調子を崩してしまった!

期日が迫っている、複数人が関わっている、そんなときに調子を崩してしまうと焦ってしまいますよね。
迷惑をかけてはいけないとか、何とかしなければいけないと考えがちです。
そして「早く元に戻さなければ」と思いはするものの、なかなか上向かずさらに焦ってしまいます。

体調を崩してしまったり、怪我をした場合はそこまで長引くものではありません。
「熱が下がったら」「ギプスが取れたら」という終わりが見えているので、そこまで焦ることもないかもしれません。

でも、こころの場合はそうもいかないことがあります。

こころの調子

こころの調子は目に見えません。
その分、どこが不調の終わりなのかを見つけるのが難しいです。
また不調が続くと、どのような状態になれば「元気な自分」なのか分からなくなります。

こういったとき、「元の自分に戻さなければ!」「元気にならなければ!」と思って過去の自分と今の自分を比較してしまうことがあります。
こうなってしまうとどんどん負のループから抜け出せなくなってしまいます。

でも調子が悪い時に思い浮かべる「元気な自分」って、本当に正しい姿なのでしょうか?
過去の自分は思い出の中の存在だし、実際より誇張されて見えてしまうことは往々にしてあることです。

そんなものと比較しても、自分をさらに追い込んで苦しめてしまうだけです。
では、こころが不調な時にはどう考えたらいいのでしょうか。

今の自分を基準にして「良い調子」をつくる

過去の自分ではなく、今の自分を基準にすればいいのだと僕は考えています。
こころが不安定な自分にとっても、調子の良い状態はあるわけで。
ここを基準にすれば、見えない理想を追うよりはるかに楽です。
何かと比較して自分を追い込む必要もありません。

あくまでも、今の自分にとっての「良い調子」を探していけばいいのです。

そう考えれば、少しは肩の力を抜くことができる気がしませんか?

ゆっくりやればいい

これは本当に、魔法の言葉です。
この言葉に何度も助けられました。

何事もそうだと思いますが、焦っていい結果になることはそんなにないです。

例えばうつで休職した人が「早く戻らなければ」と急いで復帰しても、おそらく現状の自分と理想の自分のギャップに苦しむことになります。
「こんなこともできなくなっているのか」「休む前はできたことなのに」など、自分を責めることに繋がりかねません。

どうしようもなく落ち込んでしまって「このまま迷惑をかけるなら会社を辞めたい」と思っても、退職したところで必ず自分の調子が良くなるとか、周りへの負担が減るというわけではありません。
むしろ辞めたことで収入が減り苦しむかもしれないし、会社の人の負担は増えるかもしれません。

焦って目の前の状況を何とかしようとしても、それが望む結果をもたらしてくれるばかりではありません。

だからこそ、しんどい時ほど「ゆっくりやればいい」と自分に声をかけてあげてほしいのです。
落ち着いて、やるべきことを整理して、一つずつ進んでいけばいいのです。
そうすることで、次第に調子も上向き始めるはずです。

ゆっくり、新しい自分の調子を作っていけばそれでいいと思います。
ひょっとしたら、今までよりずっと生きやすいと思えるかもしれません。


まとめ

今回はこころについて取り上げてみました。
僕自身、昨年からうつで10か月ほど休職していたこともあり、
「調子の持っていき方」みたいなところをよく考えるようになりました。

落ちたところが本当の自分でもなければ、過去の「できていたはず」の自分も結局はうつの自分が見せている理想にすぎないのかもしれない。
だったら、今の僕に合わせた調子を作っていけばいいのではないか。

そう考えたらずいぶん楽になったのをよく覚えています。

みんなゆっくりやればいいんです。
少しずつ、でも確実に進むことができればそれが一番だと思います。

それではまた。👋




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