見出し画像

大本山 須磨寺

 神戸にある「須磨寺」に行きました。こちらは真言宗須磨寺派の本山となります。

須磨寺とは
 仁和2年(886)に、開鏡上人が勅命を受けて、当地に聖観世音菩薩像を本尊としたのが始まりとされます。正式名称は上野山じょうやさん福祥寺ですが、古くから「須磨寺」の通称で親しまれてきました。
 平敦盛愛用の「青葉の笛」や「弁慶の鐘」、さらに「敦盛首塚」や「義経腰掛の松」など、多数の重宝や史跡があり、「源平ゆかりの古刹」として全国に知られています。

アクセス
 最寄りの駅からは徒歩10分ほどです。まっすぐ歩くと着くので、迷いはしないと思います。

道中

 こちらは仁王門です。
 仁王門は、源三位頼政の再建、仁王力士は運慶などの作と伝えられています。

仁王門

 こちらは源平の庭です。
 一ノ谷での平敦盛と熊谷直実の一騎打ちの場面を再現した庭です。直実に討たれた敦盛の話は、平家物語の中でも悲しく涙を誘う物語として知られています。

源平の庭

 こちらの寺には「青葉の笛キーボード」があります。ボタンを押すだけで誰でも小学唱歌「青葉の笛」を弾くことができる、世界で1つのキーボードです。
 ちなみに、青葉の笛とは、若くして源平の戦いで命を落とした笛の名手、平敦盛が愛用していたと言われる笛です。小学唱歌「青葉の笛」は、戦に敗れた平敦盛と平忠度の悲哀を歌った歌です。

そして続いては階段へ。

階段

 階段を上ると唐門があり、門を通ると本堂があります。
 現在の本堂は、慶長7年(1602)に豊臣秀吉が再建したものです。内陣の宮殿は応安元年(1368)の建造で重要文化財に指定されています。

本堂

 近くには句碑がありました。

句碑

 この前には、敦盛首洗池がありました。鯉が泳いでいます。

 こちらは三重塔です。開創1100年を記念して昭和59年(1984)に再建されました。旧塔は400年前、文禄大地震の際に倒壊しました。

三重塔

 こちらは平敦盛の首塚です。
 かつてここに笛を奉納して子供の健康を祈る風習がありました。ちなみに、胴塚は一ノ谷にあります。

首塚

 色々とみて周ったことで、御朱印を頂き帰路へ。けっこう広いお寺で、源平の史跡や碑などを見ることもできてよかったです。奥の院まで行く時間はなかったので、いつかは奥の院まで訪れてみたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?