見える落とし穴で守られた土の城 山中城
静岡県三島市にある「山中城」に行きました。
山中城とは
山中城は箱根西麓の地形を生かして築かれた山城です。今から450年以上前の戦国時代に、小田原を中心にして関東地方を領土としていた北条氏によってつくられました。その後、天正十七年(1589)豊臣秀吉と不仲になった北条氏は、秀吉の小田原攻めに備え急遽増築を行いました。
しかし、翌天正十八年(1590)3月29日、増築が未完成のまま、豊臣秀吉率いる7万軍に攻められました。わずか4千の北条軍は必死に戦ったものの、あえなく攻め落とされ半日で落城しました。
この城の特徴は石垣のない土造の城であることと、複列型障子堀(障子堀)、単列型障子堀(畝堀)を巧みに各曲輪の周囲に配し、防御能力を高めていることです。
すでに発掘調査に基づいて復元整備されているので、誰でも障子堀を実現できます。
山中城跡案内所
入口のすぐ近くにには案内所があります。こちらに、百名城のスタンプや、御城印も販売しています。
山中城の堀に似た形の「障子堀ワッフル」を食べました。
お腹も空いていたので、名物の「寒ざらし団子」も食べました。
こちらは、上新粉を冬場の寒気にさらして作ったことからこの名がついた、昔ながらの団子です。表面はカリカリしていて熱々で美味しかったです。
山中城探索
障子堀を探索するコースは約1時間ほどかかります。
まずは三ノ丸堀の横を通ります。
三ノ丸堀を通ると田尻の池があります。
上へと進んで行きます。
二ノ丸橋がありました。
橋を渡ると二ノ丸(北条丸)があります。
二ノ丸には本丸西橋があります。
こちらは堀にかかる橋で、いざというときは木橋を堀に落とし、本丸への侵入を防ぐことが出来ます。
橋を渡ると本丸があります。
本丸には本丸北橋があります。
こちらを渡ると北ノ丸があります。
北ノ丸から戻って、さらに階段を登ります。
階段を登ると西ノ丸があります。
景色が綺麗です。
さらに進むと、障子堀があります。
障子堀
小田原北条氏の城によくみられる堀で、空堀の中に衝立障子のような掘り残し(障壁)があることから名付けられました。
現在は、保護のために芝を張ってありますが、当時は滑りやすい土のままで、今より深かったそうです。
こちらの堀は西ノ丸の近くにあるため、けっこう山の上のほうにあります。景色も綺麗でした!
城の山頂付近にありますが、是非ここまで登って欲しいです。
城の頂上まで登ったところで、今度は下山します。景色も綺麗で良かったです!
見応えのある城だったので、是非訪れてみてください。