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メディアの話。ジャニーズ表紙が15年間ゼロだった週刊誌がジャニーズ推しになった瞬間。

前回、週刊朝日とAERAのジャニーズ表紙のシェアを2023年に絞って紹介した。

https://note.com/yanabo/n/n3fdcdd6294ab?magazine_key=m73acaa2b3bce

では、過去はどうだったのか。

週刊朝日はこの2週間で、バックナンバーの詳細なページを閉じてしまったので追
いかけられない。


そこでAERAを調べてみた。

なかなか興味深い。

AERAのジャニーズ表紙はバックナンバーを見る限り
1998年4月から2013年4月15日号櫻井 翔の登場まで、15年間ゼロ、である。

つまり、AERAとジャニーズはもともと良好な関係があったわけではない。
また、AERAがジャニーズの表紙を頼りにしていたわけでもない。

それが突然変わる。
2013年4回
2014年2回
2015年5回
2016年4回
2017年9回
2018年4回
そしてこの次の年がターニングポイントだ。
2019年7回 元SMAPの稲垣吾郎と香取慎吾 ジャニー喜多川の追悼特集
2020年13回 元ジャニーズSMAP銘柄の草彅剛と香取慎吾が1回ずつ。
2021年11回、元ジャニーズの草彅が1回
2022年18回。
2023年8月2週時点で、31回発行中全部で14回。

ちなみに、2018年2月5日号の錦戸亮まで、バックナンバーの写真は切り抜かれて人物が載っていない。ネット上でジャニーズの写真は切り抜かれて本人たちが映っておらず、インターネットにジャニーズなし、というのはさまざまなメディアで、当たり前だった。2018年2月5日号の錦戸亮までAERAも同様だったわけである。その前の年の2017年はジャニーズ表紙はすべて切り抜かれている。
誰が出ていたのか?

2017年1月2-9日合併号:Hey! Say! JUMP
2017年1月23日号:草彅剛
2017年4月3日号:亀梨和也
2017年5月1-8日合併号:木村拓哉
2017年7月17日増大号:KinKi Kids
2017年9月18日号:東山紀之
2017年10月9日増大号:松本 潤
2017年11月6日号:二宮和也
2017年12月4日号:近藤真彦
全部で9回。

基本的に大物中心で、若手を売り出す感じのラインナップではない。が、ジャニーズの登場回数は、全体の25%近い。明らかに多い。

というのも前の年はもっと少ない。
2016年はこうだ。
2016年4月11日号:大野 智
2016年8月22日増大号:滝沢秀明
2016年11月7日号:山田涼介
2016年12月12日号:岡田准一
4人である。しかも山田を除くと、ジャニーズ的にはすでに大御所。

2015年はこう。
2015年4月20日号:相葉雅紀
2015年7月27日増大号:木村拓哉
2015年8月17日号:東山紀之
2015年10月26日号:香取慎吾
2015年12月7日号:近藤 真彦
5回だ。大御所ばかりである。

2014年はこう。
2014年7月28日増大号:木村拓哉
2014年9月29日増大号:TOKIO
たった2回。

2013年はこう。
AERA 2013年5月6-13日合併号 SMAP(なぜかこれだけ顔が出ている)


2013年4月15日号 櫻井 翔●歌手・俳優
2013年9月9日号:生田斗真
2013年12月30日-1月6日合併号:嵐
全部で4回だ。

2012年にいたっては、ゼロ、である。
2011年もゼロ。
2010年もゼロ。
なんと2013年4月15日号で櫻井翔が登場するまで、バックナンバーの表紙がたどれる1998年4月6日号まで、ジャニーズの登場回数はゼロなのだ。15年間ゼロ、のようなのだ。数え間違いでなければ。。。



では、ジャニーズの表紙が増えるのはいつからか。

2018年において、次にジャニーズが登場するのは2018年7月30日号の山下智久。彼がジャニーズを脱退するのは2020年なのでこの時点ではジャニーズ事務所所属である。その次はAERA 2018年8月13日-20日合併号木村拓哉だ。1号 田中圭を挟んですぐ2号後、である。が、そのあとは年末まで空く。AERA 2018年12月24日号に滝沢秀明が登場。これでおしまいである。表紙をみると、さまざまなジャンルの方が登場している。ジャニーズは、1年間で、錦戸亮、山下智久、木村拓哉、滝沢秀明。最近のように売り出し中のジャニーズの若手をプッシュしているわけではない。すでに超メジャーなラインナップ。

2018年の場合、年間50部中で4人だから、ジャニーズ猛烈推し、というわけではない。

実は大きな転換点は2019年である。
AERA 2019年1月28日増大号:木村拓哉が皮切りだが、翌週はなんと2017年にジャニーズを退所した稲垣吾郎が、2019年2月4日号の表紙に。
で、その2号後の2019年2月18日号にはKis-My-Ft2が。若手ジャニーズが大きくでたのはおそらくこのときが最初、である。次は 2019年4月1日号のSixTONES。
そして2019年5月13日増大号はジャニーズ退所組の香取慎吾。
その3号あと 2019年6月3日は若手のHey! Say! JUMP。
そして1月後、2019年7月22日号表紙は新木優子だが、中身はジャニー喜多川の追悼特集である。
次にジャニーズが登場するのは、2019年9月23日増大号ジャニーズWEST。
そして2019年12月9日号:KinKi Kids。
最後は、AERA 2019年12月30日-2020年1月6日合併号:木村拓哉。
2019年は木村拓哉で始まり、木村拓哉で終わる。
ジャニーズは7回。
ジャニーズ退所組の稲垣吾郎と香取慎吾。そしてジャニー喜多川の特集、である。

2020年、AERAの表紙はさらにジャニーズ色を増していく。
退所した元スマップを含め。
AERA 2019年12月30日-2020年1月6日合併号:木村拓哉。の次は誰かというと新年のトップバッターは、
2020年1月13日号:草彅 剛 元SMAP組、これで三人揃った。しかもキムタクと並べて。1年前、キムタクとゴローを並べたのと同じである。偶然ではないだろう。
で、その次が、2020年1月20日増大号:Snow Man 彼等が初登場する。
年末年始からジャニーズ関連が3連発。
2020年2月10日増大号:堂本光一
2020年2月17日号:Sexy Zone と2週連続で新旧ジャニーズ。
2020年5月4日-11日合併号:関ジャニ∞
 2020年7月20日号:山下智久(同年10月までジャニーズ)
 2020年7月27日増大号:向井康二(Snow Man)
 2020年8月10日-17日合併増大号:永瀬 廉(King & Prince)
 2020年9月7日号:大倉忠義(関ジャニ)
 2020年9月21日号:香取慎吾(元SMAP 元ジャニーズ)
 2020年10月5日号:二宮和也
 2020年11月2日号:A.B.C-Z
2020年11月9日号:亀梨和也
2020年11月23日増大号:近藤真彦(この週不倫問題で謹慎翌年ジャニーズ退所)
2020年12月28日-2021年1月4日合併増大号:Snow Man
ジャニーズ13組 元ジャニーズSMAP銘柄の草彅剛と香取慎吾が1回ずつ。
前年の7組から二倍近くに増える。

2021年は以下の通り。
2021年2月22日増大号:SixTONES
2021年3月8日増大号:草彅 剛(元ジャニーズ元SMAP)
2021年4月19日号:加藤シゲアキ
2021年5月24日増大号:King&Prince
2021年6月7日号:堂本光一
2021年7月12日増大号:ラウール●アイドル/Snow Man
2021年7月19日号:ジェシー●アイドル・俳優/SixTONES
2021年8月16日-23日合併増大号:平野紫耀
2021年9月20日号:木村拓哉
2021年11月8日号:櫻井 翔
2021年11月15日増大号:なにわ男子
2021年11月22日号:関ジャニ∞
11回、元ジャニーズの草彅が1回 2020年とほぼ同じ。

2022年は以下の通り。
2022年1月3日-10日合併増大号:KAT-TUN
2022年1月17日増大号:松本 潤
2022年2月7日号:松村北斗
2022年2月28日号:三宅 健(2023年5月退所)
2022年3月14日号:KinKi Kids
2022年3月21日号:中島健人
2022年3月28日増大号:向井康二
2022年4月25日号:神宮寺勇太
2022年5月30日増大号:相葉雅紀
2022年6月20日増大号:King & Prince
2022年7月11日号:岩本 照(Snowman)
2022年7月18日-25日合併増大号:阿部亮平●Snow Man
2022年8月1日号:京本大我 SixTONES
2022年8月15日-22日合併増大号:二宮和也
2022年10月3日増大号:深澤辰哉 SnowMan
2022年11月21日号:髙橋海人
2022年11月28日増大号:Travis Japan
2022年12月5日増大号:Sexy Zone
一気に18組になる。ちなみに年間47回発行。

2023年は現時点で以下の通り。
1月2日-9日:宮舘涼太(Snowman)
1月16日:HiHi Jets、美 少年
1月23日:木村拓哉
2月6日:岸 優太
3月6日:永瀬 廉
3月20日:目黒 蓮
4月10日:櫻井 翔
4月17日:Aぇ! Group
5月15日:関ジャニ∞
5月22日:佐久間大介(SNOWMAN)
6月26日:木村拓哉
7月10日:道枝駿佑(なにわ男子)
7月17日:松村北斗
8月7日号:渡辺翔太
今月もすでに登場している。全部で14回。31回発行中の14回である。半分近くがジャニーズ表紙で、3月のBBCの報道以降も、ジャニーズ表紙についてはまったく「推し」の姿勢を崩すつもりはない模様である。

まとめよう。
AERAのジャニーズ表紙はバックナンバーを見る限り
1998年4月から2013年4月15日号櫻井 翔の登場まで、15年間ゼロ、である。
つまり、AERAとジャニーズはもともと良好な関係があったわけではない。
また、AERAがジャニーズの表紙を頼りにしていたわけでもない。
それが
2013年4回
2014年2回
2015年5回
2016年4回
2017年9回
2018年4回
2019年7回 元SMAPの稲垣吾郎と香取慎吾 ジャニー喜多川の追悼特集
2020年13回 元ジャニーズSMAP銘柄の草彅剛と香取慎吾が1回ずつ。
2021年11回、元ジャニーズの草彅が1回
2022年18回。
2023年8月2週時点で、31回発行中全部で14回。

考察はとくになし。

がひとつ言えるのは2019年になんらかのターニングポイントがあったこと。

それは、ジャニー喜多川の死とSMAPの解体がセットにあるだろうということ。

SMAPと元SMAPのどちらも続けて載せる、不思議な順番と、他では「タブー」と言われていたことが、繰り返されている。

何があったんだろう?

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