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メディアの話  2001年宇宙の旅のアンサーソングとしてのシン・ウルトラマン。

シン・ウルトラマンには16号線エリアが出てくる。横須賀のシーンである。

16号線の通るトンネルの上の高台からの撮影である。

撮影チームの下に、16号線通っているわけである。

ニセウルトラマンにやられてるのは米軍基地の目の前である。

米軍がおとなしいことにいま気づいたのであった。

https://www.google.com/.../@35.2874385,139.../data=!3m1!1e3

で、シン・ウルトラマンである。

アマゾンプライムで再見して、気づいたことがいくつか。

2001年宇宙の旅に対する回答。

それがシン・ウルトラマンだ。

クライマックスのゼットンのシーン。
2001年宇宙の旅の冒頭のオマージュである。

その上でシン・ウルトラマンは、2001年宇宙の旅のテーマの反対をいく。

上位生命体=神。その力によって人間はエテ公から進化させてもらった。で、木星まで行けるようになったら、次のネオ人類に進化させてもらった。

2001年宇宙の旅を2行で語るとそういう映画である。

創造説である。インテリジェントデザイン、である。
ダーウィン流進化論の否定である。

シン・ウルトラマンは逆である。

地球にやってきた上位生命体=リピア=ウルトラマンは、神にならない。

そうなることを否定する。

別の外星人、ザラブもメフィラスも神になりたがる。

が、いちばんひどい神様は、ウルトラ族である。

ウルトラマンの同族であるゾーフィは、おっそろしい。

このあと人類が勝手に進化すると自分達と似たような種になるので、芽は早いとこ摘んでおこう、としちゃう。ゼットンつかって全滅させちゃおう。

そこで同僚のウルトラマン=リピアはあらがう。

リピアは、人間の本性に利己と利他が同時に存在することを、矛盾だらけで野蛮な生き物とせず、徹底的に肯定する。

ダーウィン流進化の果ての、人類という生き物を肯定する。

2001年宇宙の旅、の反対である。ある意味で未来惑星ザルドスとも共通する。

おまけ。

もう一つのクライマックスはウルトラセブンの最終回 ダンとアンヌのオマージュであることに気づく。

映画館で3回見たのに、まったく気づかなかった。自宅のテレビで映画を見直すと、映画館の興奮とはまた別のみかたができる。面白い。

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