鬱陶しくて愛おしいヒヤリハット
前回の記事からの流れで、父に手紙を書いた。
手紙を書いたきっかけは、80歳を超えた父が未だに、
私が古井戸に落ちそうになった時のことを夢に見て
ヒヤヒヤすると電話口で言っていたから。
井戸の手前、すんでのところで気がつき食い止めたらしいが
50年近く前のことを思い起こして反芻して生きているとは。
そんなヒヤッと体験、もう忘れていいよ。
私は元気に、結構幸せに生きてるから忘れていいよ。
って伝えたかったんだけど、
どうやら手紙の効力はなかったようで…。
「あの時、井戸に落ちてたら、俺はどうしてたんだろう?」
と、どうしても考えてしまうとのことで、
「忘れられるわけがない」そうだ。
「もしも落ちていたら、俺はどうしたらろう」
「助けようと一緒に井戸に落ちただろうか」
と、起きなかった出来事のその先を
何度も何度も考えているらしい。
夢は潜在意識。
無意識下でも、我が子を守りきれる親でいなくちゃいけないと、今も頑張ってるんだなぁ。
そしてやっぱり私はいまだに、心配の種なんだろうな。
すれ違ったまま、お互いに思い続けてる。
片思いなのに両思い。
なんだ、それ。
親子って鬱陶しくて愛おしいね。
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