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2021年2月に聴いた新曲4つと2月のYuNiちゃん

 どうもヤンです。今月もこの企画続けていきます。正直言って、今月は良曲が多いしYuNiちゃんもガンガンと新カバーを出してくるので文字量多いです。あしからず。

 先月の


Eve × suis from ヨルシカ「平行線」

 MVは曲をフルで聴けないので、ぜひ配信サイトでフル聴いてください!

今月のズル曲。「廻廻奇譚」で波に乗るEveと『創作』で変幻自在な歌声を放ったsuisが合わさったら最強だよね、ってのを実現しちゃった曲。ズルじゃん。

 この曲はロッテ「ガーナチョコレート “Gift”」のテーマソングとして書き下ろされました。Eveは去年の「心予報」に続き、2回目のロッテとのバレンタインタイアップです。

 この曲の最大のズルポイントはサビでメインボーカルを入れ替える点ですかね。Eveが高い音域を出せる男性であり、地声と裏声を切り替える音域がsuisとほぼ同じなんですよね。だからなのか、メインボーカルが切り替わるとなんかエモく感じるんですよ。そしてもう片方が別の歌詞でコーラスをつけるのもズル。

 MVを見ると分かるのですが、この曲は近くて遠い存在の男女が、離れ離れになって初めて互いの尊さを感じるストーリーなんですよね。そう、離れ離れになっても「変わらないこの思いを / 君に言おう」とするのがこの歌詞なんです。まるで「恋心はどんな状況になっても伝えられるぜ」と訴えてくれている気がします。バレンタインに相応しすぎる。

 そしてMVで二人のバレンタインに関するオフの会話もズル。こんな可愛らしい会話聞いたら両者とも好きになっちゃうじゃん。イブスイ尊い。


星野源「想像」

 今月のバカ曲。星野源がニンテンドーへの最大級のリスペクトを払いつつ、盛大にバカなことに挑戦した曲。バカじゃん(褒め言葉)。

 初見で聴くとまず驚かされるのは、サビが6回も繰り返されると言う点です。「色褪せぬ 遊びを繰り返して」と言うサビの歌詞からも分かる通り、本当にサビがグルングルン回っている。一応あるAメロ(もはやAメロと呼んでいいのかすら分からない)もほとんどサビみたいな勢いですね。1サビが英詞である点もポイント高い。

 そして曲の至る所に潜むニンテンドーへのリスペクト。とりあえずこれ見て。

 これはMVが出てから約1時間後に僕が撮ったスクショなので、恐らくニンテンドーへのリスペクトは掘れば掘るほど出るはず。歌詞からサウンドまで徹底して詰め込まれているのに、それらすべてが違和感なく、いやむしろリズムに乗って心地よく聴こえる。久しぶりに星野源の「本気」(マジ)を見た気がします。


syudou「キュートなカノジョ」

 今月の洗脳曲。可不に浮気したsyudouによる、脳みそをドロドロに溶かすような音波を流し込む中毒性の高い曲。マジで洗脳される…

 今回syudouは初音ミク以外のボカロを初めて使用した曲を作成しました。その名も音楽的同位体「可不」バーチャルシンガー「花譜」の歌声を基にして作成されたCeVIO AIであり、花譜独特の吐息交じりの歌声を再現できることが特徴。まだ発売前ですが、どうやら公式が可不の浸透を図るためか、煮ル果実「ナイトルール」、一二三「ホログラム」、ポリスピカデリー「不埒な呼吸」と、有名ボカロPに可不を渡し楽曲制作を依頼しているようです。要は案件。

 そしてsyudouが作った「キュートなカノジョ」は、「浮気」をイメージさせる曲となっています。彼自身が初音ミク以外のボカロに「浮気」したこともあってか、可不のキュートな歌声の裏に隠れた狂気をうまく引き出していると思います。また、「うっせぇわ」で用いたような歌詞の詰め方、「KING」などに見られるようなTwitterにフルサイズで載せられる曲の短さや1つの絵の差分で作られたMV、そして「夜に駆ける」に端を発すると思っている落ちサビ→ラスサビでの複雑な転調など、昨今のブームに乗った曲作りがうまいなと思います。これらの曲全部好きな僕にはぶっ刺さり。

 そして何より憎いのが、落ちサビで花譜の曲の要素(「過去を喰らう」・「そして花になる」など)を散りばめていること。syudouさん、ずるいぜ。


富士葵「シンビジウム」

 今月のエモ曲。富士葵自ら作詞した、神秘的な空気感と深い透明感を秘めるバラード。エモじゃん(語彙力低下)

 この曲は1月31日に開催されたVTuber Fes Japan 2021 Day2公演にて初披露された、富士葵2ndアルバム「シンビジウム」のリード曲です。VTuber Fesでビビッときて買っちゃいました。

 この曲は先ほどの「キュートなカノジョ」とは対照的に、あえて語句と語句の間に空白を設けてゆったりと流れるようなメロディになっていると感じます。そして歌詞はある意味王道とも言える、「君は君らしく生きていけばいい」というもの。月が照らす夜の海を一人見ながら聴きたい曲ですね。

 では、そもそも「シンビジウム」とはなんなのか?Wikipediaによれば、こう書かれています。

シンビジウム(Cymbidium)はラン科の植物。シンビデュームとも表記される。日本語では単に「シンビジウム」というときは、東南アジアに自生しているものを品種改良した洋ランに限定されるが、原義ではシュンラン属に分類される種の総称である。
――「シンビジウム」Wikipediaより引用

 なるほど、ラン科の植物なんですね。では、花言葉はなんでしょう?

シンビジウムの花言葉は「飾らない心」「素朴」「高貴な美人」「華やかな恋」。
――「シンビジウムの花言葉(誕生花、英語、季節)」花言葉-由来より引用

 どうやらシンビジウムはラン科の中ではあまり輝かない、目立たない植物のようですが、それでも自分らしく生きていけと言っているのが「シンビジウム」の歌詞のようですね。うーんエモい(語彙力喪失)

【2021/03/24追記】

 MVが公開されたので、追記いたしました。

 また、MVの概要欄を見れば分かりますが、歌詞に当て字を使ったり、「ツキ」とカタカナにすることで、「月」と「尽き」のダブルミーニングにしてそうだったりと、また考察が捗りそうな味わい深さがありますね。自分はこれ以上考察しませんけど。

 最後に、彼女がMVのコメント欄に書き残したコメントを置いておきますね。

シンビジウムは凍りつかない限り枯れない花です。
躓いてもいいよ。ボクらしく咲き誇れ!


2月のYuNiちゃん

 2月も宝くじツイートをするYuNiちゃん。安定すぎる。

 宝くじツイートをした2月5日に投稿された、今年最初のカバー曲。歌ったのは秋山黄色「caffeine」。ベースとドラムの音色が妙に頭に残り、短いサビでも強烈な印象を残していく本曲。大人の余裕を感じさせる、高級なバーで流れていそうな素敵なカバーだと感じました。毎回YuNiちゃんのおかげで知らない曲に触れられることが本当にありがたい。

 イラストはso品さん、動画はおとうゆさん。ありがとうございます!

 同じ日にこっそりと投稿されていた、「ゆにかのおんがく」企画で当選したGALDE'rLaさんの作品にfeat.として鹿乃さんと共に参加した「インサイド」。作詞作曲は「アトラクトライト feat. ゆある」で1400万回再生を記録している*Lunaさん。GALDE'rLaさんが大人な魅力たっぷりの力強い歌声を出し、鹿乃さんが透明感と真の強さを両立する歌声、YuNiちゃんが幅広い音域を華麗に歌うイケメンボイスでそれを支える構図が素晴らしいと思いました!

 2月5日はYuNiちゃんの新曲が一気に2つも投稿されたことにより、多くのゆにチルがTwitterで興奮していた気がします。個人的には同日に出た長瀬有花ちゃんによるRin音「snow jam」のカバーや、まふまふ × かいりきベアの「マオ」(本人歌唱版ボカロ版)も好みだったので大変いい一日だった。

 2月12日には「アイマリンプロジェクト VTuberうたつなぎプロジェクト」の一環として八王子P × マーティ・フリードマン × 鹿乃「Marine Bloomin'」のカバーを公開。YuNi初のケロケロエフェクトによるカバーです。

 「ケロケロボイス」とはエフェクターなどで電気的に人の声を機械的にすること、またその効果でうまれたボーカル。「オートチューン」やその他様々なエフェクターが存在する。音程の変化を機械的に補正することで「ケロ」らせる事ができる。ケロは擬態語
――【FAQ】ケロケロボイスとは?ケロケロにするには?より引用

 要はめっちゃ加工してボーカロイドっぽい声にしているということですが、それでもYuNi特有の吐息ボイスやエッジボイスが残っているのが今回のカバーの特徴(Cメロ聴いたら分かると思います)。推しの歌声だとゴリゴリ加工されたものが出されても受け入れられるし、加工に妥協せず自らの歌声で魅了しようと努力する推しの姿もマジで素敵だな…

 そしてMVを制作してくださったのが、「ココロノック」や「夜に駆ける」でお世話になっているノノルさん。今回はほぼ全員のゆにチルが妄想していたであろう、ポニテevolve衣装のYuNiによるダンス姿が披露されました。最初から最後まで毎秒スクショタイムと言えるほど、美麗すぎる動画となっております。ノノルさん本当にありがとうございます!

 2月17日には今年二度目となる生放送を実施。今回もピアノとギターのみというシンプルな構成になっており、セトリもR Sound Design「flos」(YuNiちゃんによるカバーはこちら)、DEEP「君じゃない誰かなんて〜Tejina〜」、YuNi「ジレンマ」、YuNi「Dawn」とオリジナル・カバー、新旧が混ざったセトリでした。

 今回は「ジレンマ」の歌唱の途中で通信障害があり一部アーカイブがカットされてますが、それでも素晴らしいクオリティを見せてくれました。そしてラストに披露した「Dawn」では流暢で美しいYuNi Englishを披露。歌声を別撮りしてるんじゃないかと疑いたくなるほど、生歌のクオリティが高い…

 そして放送の最後に「てんこもり」を「こてんもり」と間違える天然YuNiちゃん。かわいい。

 19日には、去年9月に投稿されたでんぱ組.inc「でんでんぱっしょん」のカバーに続き、トイズファクトリーカバーシリーズ第二弾、UNISON SQUARE GARDEN「。メジャーデビューしたことにより、トイズのアーティストの曲を権利関係や音源の入手難易度的に気楽に歌えるようになったの、強すぎる。

 今回のYuNiちゃんの歌声も、細かいビブラートとエッジボイス、ウィスパーボイスを巧みに使い分けた、耳が幸せになる一品。この曲自体は割と未来志向の曲なので、こう言った技術をあまり使いすぎると儚くなりすぎだと思ったのですが、YuNiちゃんはそこらへんの加減がうますぎる。日々推しの歌声の成長を感じて本当に嬉しい…

 そしてMVを制作したのはつのはねあかぎさん。宝石のように輝く瞳、体の動きに合わせて動く髪など、YuNiちゃんのモデルの良さが再確認されました。そして、地味にしました。めちゃくちゃ重大な情報じゃん…。つのはねあかぎさん、YuNiちゃんにとって、そして我々ゆにチルにとっても大切なデビュー曲のMVを綺麗に作ってくださりありがとうございます!!

 24日には毎月恒例ゆにラジオを放送。今回のゲストはももいろクローバーZからあーりんこと佐々木彩夏さん。実はYuNiちゃんももクロの大ファンらしく、ラジオ前からめっちゃウズウズしてた。

 オタクしているYuNiちゃん。ラジオでも普段ならゲストの方とラジオ前から打ち解けるのに、いつも以上に緊張している様子が見られたり、あーりんに自己紹介を要求して盛り上がったりしていました。反応が完全に限界オタク。ゆにチルの私たちと同じですね…

 それでもゆにポンではノリノリでクリアしたり、クイズASMRも番組最速レコード球の速さでクリアしたりと両者とも大活躍。今回のラジオは多くのももクロのファンの方々も見てくださったようで、「ココロノック」が流れた時に多くのももクロファンの方が「喋り声と歌声が全然違う」「歌うまい」「ぜひももクロ歌合戦へ」と反応してくださったことが非常に嬉しいです…

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↑ゆにラジオでYuNiの歌声に聴き惚れるももクロファンと見られる方々

 26日には、個人的に2020ボカロ四天王の一角だと思っている、かいりきベア「ダーリンダンス」をカバー。ちなみに残りの3つがてにをは「ヴィラン」柊キライ「ボッカデラベリタ」Chinozo「グッバイ宣言」。そしてチャンピオンがKanaria「KING」です。

 超個人的などうでもいい話は置いといて。今回は、YuNiちゃんにとってDECO*27「乙女解剖」のカバー以来、ほぼ2年ぶりのボカロ曲カバーとなりました。正直に言ってしまえば、2020ボカロ四天王+「KING」はどれもYuNiちゃんのイメージには合わないと思っていたので、今後もボカロはもう歌わないのかなーって思ってました。以前の僕の考え方、撤回します。「ダーリンダンス」ほどYuNiちゃんにぴったりな曲、他にないです。やっぱり初音ミクなんですわ…

 今回のカバーは、YuNiちゃんの地声と歌声のギャップを生かした作品になっていると思います。通常のメロでは、YuNiちゃんらしい音程を正確に捉える自由自在な歌声を魅せ、合いの手ではラジオなどで見せるような可愛らしい地声に近い歌声で歌い上げてます。かわいい。

 そして1回目の「ちゅ。」と2回目の「ちゅ。」で、明らかに歌い方を変えているのもツボ。この曲は歌詞的に、SNSによく現れる承認欲求の高いメンヘラの歌だと思うんですが、1回目の「ちゅ。」はそっけない歌い方で受け入れてくれるフォロワーが少なくていじけている様子を表現、2回目の「ちゅ。」は全力で歌うことで構ってくれるフォロワーが増えたおかげで嬉しくなった様子を表現しているように思います。YuNiちゃんの歌い方、本陽に参考になるなぁ…

 27日には楽曲提供企画「ゆにかのおんがく」の花泉じょあへの提供曲「Selfish Flower」が公開されました!曲を書いたのは「桜の季節」や「天樂」で有名なゆうゆP。そして、これで今月のYuNiちゃん関連の曲は6曲目です。供給多すぎでは?

 曲の感想としては花泉じょあさんが自分の信念を曲げずまっすぐに歌い、YuNi鹿乃の二人がそれに合わせるようにまっッすぐに歌っているように感じました。これまでゆにかのおんがくを3曲聴いてきたわけですが、YuNiちゃん鹿乃さんともに歌の引き出し方が多いなと思います。それでいてメインである花泉じょあさんの素敵な歌声を邪魔するわけでもなく、歌声のバランス感覚が優れていますね。

 同じく27日よりVRゲーム『ALTDEUS: Beyond Chronos』のオリジナルサウンドトラックが解禁され、同ゲームに挿入歌として収録されたYuNiの「Dawn」も配信が解禁されました!全ゆにチル待望のYuNiの新曲です!!

 「Dawn」の作曲は郡陽介さん、作詞はR!Nさんとなっており、YuNi初の全英詞の歌となっております。英語ヨワヨワ人間なので歌詞の意味はよく分からないですが(後日この曲を訳して英語を学習しようみたいな記事は書きたい)(こうして書きたい記事が溜まっていく)、それでもYuNiが流暢に、かつゲームの世界観に合うように荘厳に歌っていることは十分に伝わります。特にラスサビでエッジボイスから入るのが実にYuNiちゃんらしくて最高。YuNi Englishの良さを身をもって体感することができる至高の一品です。

 『アルトデウス:BC』のサウンドトラック自体も、実際に手に取ると分かる素晴らしい出来となっております。在庫があるかは分かりませんが、ぜひご購入の検討を。


終わりに

 …とまあ、2月はこんな感じです。なんだこの文量!?

 2月は本当はもっと書きたいんですよ。Adoの「ギラギラ」ややまもとひかるの「NOISE」が良いとか。YuNiちゃんの話も足りませんね…。ただ、これ以上語っても冗長なのは確実なので、今回はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございました!

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