いい生活サマーインターン体験記

大変お久しぶりです。夏休みの近況報告としてサマーインターン体験記を書きます。今までのnoteとはテイストが異なるものになりますが、自分の発信ツールがnoteくらいしかないのでご容赦ください。

今回参加させていただいた企業は「株式会社いい生活」です(会社概要)。

私が初めてこの会社を知ったのは3年前に参加した東大ガールズハッカソンという東大女子限定のハッカソンで、協賛企業として名前があったのを覚えていました。3年のブランクにも関わらず頭に残っているくらいに会社名のインパクトは大きいと思います。。

前置きはこれくらいにして、以下のような流れで体験記を書きたいと思います。

参加理由

理系院生向けの就活サイト(LabBase)経由で面談をしていただいたときの感触がよかったからです。その面談はインターン選考用ではなく、単に会社概要の説明と就活相談みたいな感じだったのですが、ガールズハッカソンの経験とか資格とかを評価してもらえて、「サマーインターン興味あります!」って言ったら「詳細決まり次第連絡します!」的なことを言ってもらえました。正直コーディングスキルに関しては絶望しかなかったのですが、「ここならいけるんじゃないか?」と思って応募してみたら参加できた、という感じなので他の参加者の方とは少し違うルートなのかなと思います。他の参加者の話をちらっと聞くと魔法のスプレッドシートで見つけたという人が何人かいました。

1日目

インターンシップの概要はこちらです。ざっくり言えば、「会社が持っているデータを使ってチームでアプリを作ろう」というものです。会社自体は不動産屋さんがお客さんですが、今回のインターンで想定するアプリのユーザーは不動産屋さんに限られておらず、どの班もいわゆる「物件を探している人」を想定して開発していました。

初日は開発はなく環境構築+講義でした。AmazonWorkspaceの設定・各種ソフトのインストール・Gitの使い方とチケット駆動開発で午前、Reactや要件定義の講義が午後という感じでした。

リモートなので各自の通信環境によって作業の進み具合に差が生じたり、不慣れな人が作業に遅れがちになったりなどが実際に起きていましたが、全員が遅れないようなバックアップ体制はかなり充実していたと思います。私は正直ネット環境も経験値も底辺レベルだったので、「立ち止まったらすぐ聞いてね」という環境が用意されていたのは大変助かりました。。おかげで環境構築の部分で取り残されることはなかったです。

環境構築のあとは1時間くらい要件定義をして終了。要件定義ではペルソナを設定したり、ユーザーストーリーマッピングでペルソナの行動を時系列で整理したりしてアプリのユーザーを具体的にしていきました。それまでの講義が押したこともあり、時間がかなりタイトでしたが、私のチームはほとんど脱線することなくささっと決まりました。皆さん授業なり、ハッカソンなりで要件定義に馴染みがある方ばかりだったのだろうと勝手に思っていました。

2日目

この日からがっつりチームで実装。作業の進め方としては、slackのハドルミーティングを繋ぎっぱなしにしておいて、分からないことが出てきたらチームメイトに相談→解決という感じで進んでいきました。

最初は「アプリの画面遷移を考える」班と「どういったデータを使えるのか調査する」の2つに分かれて作業を行いました。この班分けはなんとなく決まったのですが、いい感じに各自の適性にあった分かれ方になっていて、その後の作業がスムーズにいった1つの要因かなと振り返ってみて思います。

私は前者の担当になったので、「Figma」というデザインツールを使ってアプリのデザインをざっくり考えた後にReact上でそれを実装しました。Reactは初めて触ったのでどのファイルを改良すればいいのかからさっぱり分からなかったのですが、他のチームメンバーが優秀&優しいので手取り足取りって感じでした。。

3日目

この日も実装。だったのですが、私物のPCが突然起動しなくなるという致命的なハプニングに襲われ、急遽PCを借りるため会社へGoするというインターン生唯一の経験をしました。。PCが使えない時間は何をしようにもできず、対応を考えてくださっているメンターさんにエンジニア就活について色々質問したりしていました。(ちなみにPCには復活不可能判定が下されたため、新しく購入したMacBookAirでこれを書いています。インターンの日給が、消えた。。。。。。)

午後からは無事にお借りしたPCで作業に合流。この頃からはなんとなく役割分担が明確になってきました。React経験が豊富な方がチームにいらっしゃったので、その方が実装の中心になってアプリの機能を充実させていく流れになりました。

私はアプリのトップ画面に載せるアプリの概要の文章を考えて、それを実装する担当になったのですが、自分の思っていたタグを使ってもイメージと違う文字サイズになってしまい、どうすればいいんだ?となってなかなか進みませんでした。React難しい。。。

Gitに関しては、前日は他のメンバーに確認してもらいながらpushしていたのが1人でなんとかトラブルなく(講義資料は参照していたけど)できるようになりました。

4日目

最終日が成果発表なので、実装にがっつり時間を割けるのはこの日が最後でした。午前中は前日の残り作業を引き続き、午後は実装を進めつつも、翌日の発表を考慮して作業の取捨選択を行いながら作業、といった感じでした。

私はアプリのロゴや名前を考えたりなどのデザイン周りには貢献できそうだったので、この辺りからプログラミングを離れた作業に少しずつシフトしていき、時々簡単なコーディングに参加したり、pushされたコードをマージしたりしていきました。Reactでアプリを作るインターンとは。。という感じが否めないのですが、大学院でデザイン関連の授業をいくつか受けていたので、思いがけず実践できて個人的には楽しかったです。

アプリの方は他のメンバーが着実に完成度を高めてくれて、私は「すごい」を言い続けるbotと化していました。

5日目

最終日。午前中にアプリ名とロゴを確定し、アプリの最終調整をしました。調整は実装メンバーが進めてくれたので、私は発表資料の方をできるところから埋めていきました。そして午後は発表練習ののち、全体で発表。初日の要件定義で考えたことからスタートし、その後アプリの説明・デモといった流れでインターン全体を通したアウトプットのまとめにもなっていたと思います。

発表のあとは、最後のワークとしてKPT(Keep・Problem・Try)という振り返りを行い、個人・チームとしての5日間を振り返りました。

振り返り

さて、インターンを通して個人的に思ったことを簡単に述べたいと思います。

1.10分考えて分からないことは聞く

実装期間の制限がかなりタイトなのに、やりたいことはたくさんある訳で。。研究や自分のためのコーディングなら、ゆっくり咀嚼しながら進めるのが正解的な感じがありますが、仕事となるとそういう訳にもいかないですね。分かる人にさっさと聞いたほうが自分のためにも周りのためにもいいなと思いました。「自分で考えろ」と跳ね返される時もあると思うんですが、聞くのはタダですし、小さいプライドなんてさっさと捨てたほうが巡り巡って自分に返って来るんじゃないでしょうか。

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」

昔の人はよく分かっていますね。。

2.技術面以外のことを積極的に質問する

私はこのインターンの密かな目標として、とにかく「質問する」ことを設定していました。エンジニアのインターンでは「プログラミングについて詳しくなる」ことも大事だと思うんですが、それはインターンでなくても独学なり、ハッカソンに参加するなりでできるとも思います。最近はインターンからその後の選考につながる(=その会社で働くかもしれない)ことも珍しくないので、やはり会社についてだったり、エンジニアという「職業」についてだったりを聞いたほうがいいと個人的に思います。

今回で言うと、2日目に「いい生活」という会社のミッションについての説明会、2~4日目のお昼休みと午後に30分の座談会がスケジュールとして組み込まれていて(お昼休みの方は任意参加)、なんでも聞くことができました。仕事内容とは関連の薄い質問から、人生論に展開するような話題まで、かなり振れ幅の大きい質問をしまくりましたが、どれも真摯に答えてくださいました。ありがとうございました!

3.デザインへの興味が強くなった

このインターンでデザインについて考えると思っていなかったのですが、大学院からデザインに関係した専攻になったこともあり、「デザイン面白いな、奥深いな」と感じている最中で、実践風なことができたのはいい経験でした。

デザイナーとしての就活をきちんとしているわけでもないし、何かポートフォリオがあるわけでもないのですが、実はデザイン会社のインターンに応募したりもしていたので、自分が担当したデザイン周りのコメントを頂けたのは嬉しかったです。

成果発表には会社のUI/UXデザイン部の方も参加してくださっていたので、DMしてみようかな。。と思いました。

最後に

エンジニアを経験するのは今回のインターンが初めてだったのですが、やはり何か作りたいものがあって、それをコードとしてどう書けば実現できるかを考えるプロセスは楽しくて、これでお金もらえるならいいなと思いました。エンジニアは、プログラミングができることはもちろん大事なんですが、会社で開発する以上、コミュニケーション能力のようないわゆる「21世紀型スキル」のほうも同じかそれ以上に重視されていて、「エンジニア」という職業を色々な視点から考えられた実りある5日間でした。

zoomの退出ボタンを押すと一瞬で繋がりが消えてしまうのがこんなにも名残惜しいと思ったのはこのコロナの時代で初めてかもしれません。優秀すぎるチームメンバーにおんぶに抱っこでしたが、普段の学生生活とは違った刺激になりました。改めて、いい生活さん、ありがとうございました!

以上、私の「いい生活サマーインターン体験記」、最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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