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【ネタバレ!】映画「37セカンズ」

えー、ネタバレしてますので、この映画をまだ見ていなくて、内容知りたくない方は、読まないでくださいね。お願いします。

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「37セカンズ」

生まれた時に、37秒間呼吸ができなかった事で身体に障害を抱えてしまったユマ。二十歳を越えた今もなお、出かけるのも、お風呂に入るのも、服を着替えるもの、母親の介助が必要です。
そんなユマですが、漫画が好きで、親友のゴーストライターとして、ストーリーを考え、絵も描いています。
しかし、母親も親友も「あなたのためを思って」と、ユマが外の世界と繋がることにどうしても干渉してしまいがちです。
(まあ、親友の方は打算が見え隠れするのですが…)

そんな世界から独り立ちをしたいユマ。決心して、自作の漫画を手にひとり出版社に持ち込むのですが…。

ユマを演じる佳山明さんは、実際に脳性麻痺の障害を持つ女性ですが、文字通り体当たりで演技しています。
そして笑顔がとてもチャーミングです!
見ているこちらまで嬉しくなります。彼女の笑顔がこの映画をより温かいものに仕上げているんじゃないかなと思います。

前半は障害者の自立、そして性の問題。
健常者であれば、子供が大人になる事はむしろ喜ばしい事なんでしょうが、障害者だと親でさえも非常に抵抗があり受け入れるのが難しい。
いや、親であるからこそ、娘を傷つけられたくないんでしょうね。(その想いが、娘を縛り付けて、むしろ自立を阻んでいるのですが…)

でも、途中からは障害者である事などは、ほとんど関係なく観ている自分がいました。
後半は、少女から大人の女性へ、そして母と娘それぞれの自立という話になってきます。
そして、驚く展開になっていくのですが、これは佳山さんご自身のエピソードも含まれているんだとか?!

身体が不自由だと人の世話にならざるを得ない部分はあります。
だからといって、周りの目を気にして自分を出せずにいたり、はじめから自分には無理だと思ってやりたい事もしないでいるのは、もったいないんじゃないだろうか?

健常者も障害者も関係なく、一歩踏み出せば、その勇気に誰かが応えてくれるかもしれない。…実際、誰も手を貸してくれない事がほとんどで、世の中そんなに甘くないとは思います。
でも、踏み出さなければ誰にも気付いてもらえないですからね。これは確実にそう言えます。

(余談)
世の中には、勇気を振り絞って一歩踏み出した人を、むやみに叩いたり、足をひっぱたりするクソみたいな人もいるけれど、そんな奴は、その人の人生に1ミリたりとも関わる根性のない奴なんで、華麗に無視しておきましょう。そんな奴、放っておけば、新しいターゲットを見つけて、その内どこかへ行ってしまうから。
そんで、いずれ自分が誰かのターゲットになるか、誰からも相手してもらえなくなるか…。まあ、哀れな末路です。

話がそれましたが…(汗)
大冒険を終えて成長したユマさんが、力強く羽ばたく未来を想像して、観終えました。

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