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天才だけど


美術手帖の2017年9月号を読んだ。
なんでこんなバックナンバーを読んだかというと、川島小鳥 特集だったから。

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私、川島小鳥さんの『BABY BABY』って写真集が好きなんだよね。
一人の女の子を撮り続けたスナップ写真集。
その女の子、かわいいような···かわいくないような···狙ってるような···狙ってないような。
でも気が抜けて目が半開きの顔とか私に似てるなって思った。笑

「この写真集の空気感が~」なんて通ぶったことを私は言えないけど、たしかにこの写真集を眺めていると、思考停止して見入っちゃうってことはある。

美術手帖のインタビューで、川島小鳥さんは『BABYBABY』について語っていた。

ーその女の子はなんで特別だったのですか?
川島 良い写真を一緒につくろうっていう目的が一致していたからかな。お互いに写真至上主義だから、超まじめなんですよ。撮影も「ついでに」ではなくて、きちんと日時を決めて行っていた。

意外だ。
スナップ写真って私のイメージでは、かっちり決めないで、ゆる~く、何気な~くパシャリパシャリと撮っていくものだと思っていた。

ー撮影するときは、いつも、内容を事前に決めていた?
川島 2人の中にある共通の好きな世界観を目指して、写真で実験する感じです。自分達が撮った世界に住んでいるくらいの気持ちでした。いまもそうですけど、現実のドキュメンタリーを撮るつもりはまったくないんです。

センスだけに頼らず、きちんと撮りたいものを思い描いてから撮っていたんだ。

天才がちゃちゃっと気持ちよく作っているように見えて、実はきちんと段取り組んでコツコツ作ってましたってパターン、めっちゃ好き。

自分で自分のやってることをアートだとは思わないかな。〈中略〉僕がやっているのは、写真。

これからも彼は、このまんま進化していくんだろな。



写真集『未来ちゃん』についてもいろいろいいこと言ってたけど、上のインタビューを強調したいから、この記事ではここまでにしよう。


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