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昔の映画鑑賞「最高の人生のつくり方」 *映画感想*

映画「最高の人生のつくり方」
原題 And so it goes 2014年 アメリカ
マイケルダグラス
ダイアンキートン

若くない男女の恋愛、パートナーとの死別、息子との和解、孫との交流、偏屈な態度だった主人公が柔らかくなっていく・・・いろいろベタな話かもしれないけれど、心地よいべたさ加減で、楽しめた。

アパートメントの住人達に交流があるところがいいなぁと思った。

邦題がイマイチかもしれない。原題のほうがしっくりくる内容の作品だと思う。

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実際のアメリカ社会がどうなのかはわからないけれど、同じアパートメントの住人同士に交流があるというのはいいなぁと思った。(この作品は2014年なので、さすがに今はこんな交流はないのだろうか。もしくはそもそも映画だけの世界なのかわからないけれど。)

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映画の感想とはずれるが、隣人との交流についてちょっと思ったこと。

プライバシーと助け合いの兼ね合いは難しい。
けれど、人との交流が制限された現在、すぐ隣にいる人の存在というものの大きさを痛切に感じている。
災害時、スマホで遠くにいる身内の安否を知る術が進歩したのは良いけれど、同じアパートメントの隣人がどうなったか知る由もないということを想像した。
集合住宅では、隣人の名前も顔も知らないということが、日本では当たり前になった。諸外国ではどうなのか知らないけれど。

昔の映画やドラマを見ると、なぜか懐かしいという感情ではなく、理由はわからないけれど、なんとなく『いいな』と思えることがある。それは、人と人が今より近かったという時代背景によるものなのかもしれない、と考えつつある。

<© 2022 犬のしっぽヤモリの手 この記事は著作権によって守られています>


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