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夕暮れの詩⑥ *散文*

「たそがれ」

渡り鳥であるはずの白鳥が常駐している。

毎年ひなが誕生するらしい。

水面を渡る姿もよちよちと表現してよいのだろうか。

あたらしいいのちの成長は早い。

いつのまにか灰色の産毛はとんでいく。

毎日ここへやってくる。

かならず誰かがたそがれている。

私もひとりたそがれる。

夏のゆうぐれどき

水面が夕日にそまるとき

だれもがみんなたそがれる。

私もひとりたそがれる。

***

また季節外れの散文ですが、「夕暮れ」にかかわる散文ということで「夕暮れの詩」として投稿しました。

見出し画像は、「いつかの夕日#2 *写真*」 を使用しました。


<© 2022 犬のしっぽヤモリの手 この記事は著作権によって守られています>

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