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#アニメ感想文「夏目友人帳 参」(2011年)

第三シーズンは、的場という妖祓いの非道、非情な面が描かれた。
妖を道具としてしか見ない人間もいれば、強い絆を持つ人間もいる。

夏目の子供時代に出会った妖との再会エピソードや、友人の祖父に妖たちが優しい眼差しを向けていたエピソードも、人でも妖でもその関わりかた、心が大事なんだとわかる。

相手をおもんばかって言わないことが、相手にとって寂しいことでもある。言わなければわからない。心を通わすことを恐れるな。など、人も妖も関わることとは…と考えさせられる。

夏目は家族、友を得て、居場所を見つけて、守るべきものができた。
これから妖と、妖に関わる人間と、妖が見えない人たちと、どう関わっていくか、悩みながら成長していくのだろう。

特に好きなエピソードは、子供の頃に、気持ちの行き違いをしたまま別れてしまった妖に会いに行く「幼き日々に」と馴染みのある妖たちと影踏み鬼をして遊ぶ「夏目遊戯帳」。
特に後者は、妖たちとの影踏み遊びというほのぼのとした光景と、人間の友人が呼びに来る場面に、夏目の現在がよく現れていて、シーズン3を締めくくる最終話にふさわしい内容だった。

<文・見出しイラスト/犬のしっぽヤモリの手>
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