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#アニメ感想文「夏目友人帳 肆」(2012年)

#1 とらわれた夏目#2 東方の森では、妖払いの的場と再び対峙する夏目が描かれる。夏目の過去をつきつけ、こちら側に来ないかと誘う的場に対して、断る夏目。そして、夏目がニャンコ先生をかばう様子を見ていた妖が、友人帳を奪おうとしていたのに、夏目を信用していく。
友人帳がなくても助けに来てくれる妖がいる夏目のあり方が表現されたエピソードだった。

#3 小さきものでは、小さくてかわいらしいもふもふの妖との出会いが描かれた。
となりのトトロに出てくるまっくろくろすけ位の大きさで真っ白な妖は、人や妖に危害を加えるようなタイプではない。小さいものたちが集団になって力を合わせる様子が描かれ、それは童話の「スイミー」のような話。
また、この小さい妖たちは異動を重ねる集団で、その姿を見た者がおらず、妖たちの間では、恐ろしい悪い妖怪という噂で知られていた。実態を知らぬまま、それを信じてしまうという怖さも現わしていたエピソードだった。

#10 祀られた神様#9 月分祭
豊作の神とされる豊月神と、地枯らしの神とされる不月神が勝負をする豊作祈願の祭、月分祭。不月神が勝てば山が枯れるが、その勝負を前に豊月神が祓い人に封印されてしまったという。
結局信仰が薄れ、祭の必要性をなくした神たちが森を去っていくという結末に、これでめでたしめでたしと言えるのだろうか?という問いかけが含まれているような気がした。

#5 過ぎし日の君に#12 記憶の扉#13 遠き家路では、夏目の過去が描かれ、それを乗り越えて、辛い日々があったからこその現在いまがあるということが描かれていた。
過ぎし日の君に”では、ほんの少しの間だけ関わった人の中にも、ちゃんと見ていてくれた人がいて、夏目が気づいていなくても、気にかけてくれていた人たちがいたことが描かれていたのはよかった。

<文・見出しイラスト/犬のしっぽヤモリの手>
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<© 2023 犬のしっぽヤモリの手 この記事は著作権によって守られています>

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