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#アニメ感想文「続 夏目友人帳」(2009年)

第二シーズンは、表では人気俳優、裏では妖祓いをしている名取周一とのエピソードが増えた。彼は友人帳の存在を知っているのだろうか。夏目に近づく目的が何かありそう。動く痣の正体もまだわからないままだった。

「呪術師の会」では、的場という妖祓い人一門の話が登場して、これから何かしら絡んでいく可能性があるだろう。

妖祓いという考えに夏目はまだ疑問を抱いている。
名取から「そろそろ決めたらどうだ。君にとって大事なのが人か妖怪か」と言われた夏目は、どちらかを選べない。

妖が見えることで、周りの人間に苦しめられてきた夏目。ところが、一時妖が見えなくなった時に寂しさを感じたりする。一方で、友人ができ、自分を受け入れてくれる藤原夫妻との暮らしを大事に思うようになった夏目。
いろんな出来事を経験しながら、自分のできることを見つけたいと考え続ける夏目。

妖怪から逃げていたそしてたぶん人からも

という夏目の言葉が象徴的。
妖怪は退治するものだという立場の人間がいて、優しい妖怪がいて、優しい人間がいて、自分はどうしたらよいのか、自分にはなにができるのか、夏目の葛藤がより強く描かれていたシーズン2だった。

夏目は、藤原夫妻に迷惑をかけたくないという理由で、妖怪関連のことを隠し続ける。妖が見えることで周囲から避けられてきた過去から、また拒絶されることが怖いという不安もあるのだろう。
そんな夏目を見守りながら、殻を破り成長してほしいと願っているようにも見えるニャンコ先生。

夏目はどんな道を選ぶのか、ニャンコ先生の本当の気持ちはどこにあるのか。友人帳のためと口では言っているが、何か別の理由があるような気がする。
ニャンコ先生が夏目の傍に居続けることと、レイコと関係しているのか。

「夏目友人帳」の魅力は夏目の心を通して、孤独を描き、妖を通して人間の愚かさを描き、また優しさも描かれていくところだ。

<文・見出しイラスト/犬のしっぽヤモリの手>
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<© 2023 犬のしっぽヤモリの手 この記事は著作権によって守られています>

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