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正しさも正解もない時代。働き方・生き方の実験、発明が求められている。

「今の若者って、大変だよね」

ときどき、居酒屋で隣に座ったほろ酔いの方にそう声を掛けられることがあります。

見たところ、年齢的には40代~50代。気持ちよさそうな顔と陽気な声色からして、そう深く考えての言葉ではないのでしょう。

ただ、ニュースの街頭インタビューで出てくる若者のネガティブ発言や『平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況|厚生労働省』から伺えるような「若者は自殺で命を絶つ人が多い」という情報を見ると、若者へのイメージとその実態はかけ離れたものではないことがわかります。


*本記事は、クラウド会計ソフト「freee」×noteの「#はたらくを自由に」に寄せたものになります。


日本の若者の悩みと不安

『我が国と諸外国の若者の意識に関する調査|内閣府』を見てみると、最も多くの若者が悩んでいるのは…

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現在の悩みや心配事の有無を日本の若者に聞いたところ,「自分の将来のこと」(79.4%)「お金のこと」(75.9%),「仕事のこと」(74.8%)等の項目で,『心配』(「心配」+「どちらかといえば心配」)と答えた割合が高い。

ただ、他国と比較してみると日本よりも韓国のほうが将来のことを心配している若者の割合は多い

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同じように多くの若者が将来への不安を抱えていると読み取れた韓国・日本の両国のデータですが、次の「将来への希望があるか?」という設問で違いが表れます。

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つまり…

韓国:悩みはするが、希望はある。
日本:悩むうえに、希望も薄い。


正しさも正解もないVUCA時代の到来

「VUCA」に挙げられるような要素を見ていると、ここまで触れてきた生きづらさの要因と思われるいくつかが含まれているように感じます。

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現代はVUCAで溢れています。VUCAとは先を見通しにくくする以下の要因をまとめた言葉です。

Volatility – 変動性
Uncertainty – 不確実性
Complexity – 複雑性
Ambiguity – 曖昧性
(出典:『VUCAとはなにか?打ち勝つ人材の3つの資質』

変動していて、不確実。複雑で、曖昧。先を見通しにくいこの状況では、何が正しいのか、何を頼りにしたらいいのかわからなくなります。

このような中で正しさを追い求めるとほぼ永遠に答えが見つからず、前に進むことができなくなるので、正しさを頼りにはできない。

では、正しさの代わりになるものはあるのか?正解はどこにあるのか?

しばらく考えていたのですが、少し前に諦めがつきました。正解も正しさもないのかもしれない、と。一方で、自分の考えや行動を正解にしていくことはできると考えました。仮説を立ててまずやってみて、うまくいくかどうか。うまくいかなければ、また何かを変えて試してみる。振り返ってみたときに、その時点での正解がいくつか見えてくる。

こうなると、もはや生きることって「実験」なんじゃないかと思えてきます。

「どうせ正解がないのだったら、もう好きに生きてしまえばいい。そして、選択と行動を正解にするしかない。」

いつからかそう思い始めてからは、将来への不安などもあまり感じなくなりました。


「好きに生きてしまえばいい」と思い始めると、大人は自由です。(極端な言い方になりますが)世間体さえ気にしなければ、最低限自分の生活を自分で成り立たせることができればOK。(モラルの範囲であれば)その方法はなんでもよくて、学生でいうところの校則ほどの縛りもない。

最近では副業解禁やテレワークの推進などがあり、新たな働き方の選択肢も出てきました。

あとは、どの生き方を選択するか。そして、その選択をどのように正解にしていくか。


これまでにない自由な働き方の発明を

いま、僕は週4・会社員×週1・フリーランスという働き方をしていますが、これはまさに大きな実験です。この働き方を選択した当時は、ロールモデルになる人は誰も見当たりませんでした。

会社員として勤務するオンリーストーリーという会社のおかげで、この実験は始めることができました。


いまの週5日の使い方は、本業1社、複業2社、ボランティアプロジェクト1つ。これらはすべて、「ブランディングを学びたい」「若者のキャリア・働き方をより良くしたい」「海外に行きたい」等、僕の夢、興味、関心をそれぞれ注げる場所。1社の中で実現するには多すぎる好奇心や興味を満たそうと思ったら、自然とこうなっていきました。

1年前は本業1つしかなかったところから、1歩踏み出すほどに計画や想定の中にはなかったような展開が起きていくのがとても面白い。


これからも、自分自身が1日1日を面白く生きるための実験を繰り返し、その積み重ねの先に自分なりの自由な働き方を発明することができたらいいなと思います。

その発明ができたときには、日本の若者がもっと心地よく働ける社会を創るためにまた新たにできることをやっていきたい。今年は、その1歩目として『U-29.com』の活動に積極的に参加したいなと思います。

ユニークな価値観を持つ29歳以下の世代(U-29世代)にスポットをあてた記事がたくさんあるので、ぜひ見てみてください!


最後に

新しい時代の波に困惑し、一歩踏み出せずにいる同世代の皆さんへ。背中を押してくれる言葉を最後に添えさせてください。

山口さんは社会構造の変化を読み解き、これから求められる新時代の思考・行動様式を記した『ニュータイプの時代』の著者。


*文中で触れた株式会社オンリーストーリーでは、「一人一人のオンリーストーリーを実現する」を合言葉に、関わる人それぞれの夢を叶えていける会社作りを進めています。

現在、その作り手として一緒に働いてくださる方を募集しています^^ ぜひこちらもご覧ください。







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