見出し画像

【第1章インド猫と出会う】開拓する仔猫たち

その後、三匹やってきていた仔猫たちは一匹が来なくなり二匹になりました。2014年5月下旬のことです。

猫が一回の出産で五匹ほど生んでいるとすると、いったいインドの厳しい環境で何匹成猫になることができるでしょうか。

ヤンマールとミャンマーは、ほぼ毎日バルコニーにやってきてはミルクを呑みビスケットを食べて昼寝をしては、どこかへ冒険に出かけるという日々を過ごしていました。

日々観察していると、ヤンマールはオスで、ミャンマーはメスです。好奇心旺盛なヤンマールと慎重なミャンマーという性格の違いも明確になってきて、たとえば網戸に登り始めたのもヤンマールが先で、その数日後にミャンマーもチャレンジして登ることができるようになりました。

デング熱の病原体を持った蚊が入り込む心配をして、当初は扉を閉めていたのですが、どうやら暑く乾燥しすぎていて(45度に湿度10〜20%)蚊も夏は生育できないようです。ならばと扉を少し開けておくと、そこから最初にヤンマール、様子を見ながらミャンマーが恐る恐る家に入ってきました。

私たちはいずれ日本に帰国する予定ですので、猫を飼うことはできませんが、野生を保ちながら成長していくサポートはできるかなと思ったのでした。自由に外と内を行き来して、育ってくれたらいいなとそのときは考えていたのです。


はじめて我が家に入ってきたヤンマール&ミャンマー。ミャンマーは心配そう。ヤンマールはどきどき好奇心でいっぱい。


開拓者ヤンマール


近づくとシャーッと威嚇するヤンマール。小さすぎて怖くない


高すぎてやっとの思いで登った椅子で寝ている(この後、半年後にはすぐに成長して2メートルほどの高さにジャンプできるから成長ははやいものです)

最後に、一心不乱にミルクを飲むヤンマールとミャンマーのムービーです。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?