見つけちゃったものが、一番面白い。
どうも、やまかずです。
僕は普段から、デザインとイノベーション、面白さや美しさについての考え・知識などをnoteで発信してます。よかったら見ていってください。
今日はですね、頭で考えた戦略・ものより、やって行くうちに失敗・偶然によって生まれるものの方が面白い!ってことについて話したいと思います。
見つけた人たち
・トレンディエンジェル
先日、Amazonで、『M-1グランプリ2015特典「トレンディエンジェルの漫才」 その全てを語る』というのを見ました。ここでトレンディエンジェルさんが言ってたのが、M-1でバカウケしていた、「斎藤さんだぞ」やハゲネタは、頭で考えたんじゃなくて偶然生まれたと言われていました。
具体的にいうと、「斎藤さんだぞ」は、ある時ネタ合わせせずにライブに出たことがあって、たかしに何か色々言ってたりした時、たかしが「じゃあ誰なんだよ!」って言って時に偶然「斎藤さんだぞ」って言ったら、ありえないほどウケたらしいです。本人たちはなんで?って思ったらしいですけど、そこから大切にしてるそうです。 また、ハゲネタについてはずっとカツラをつけて漫才をしていた時に、ライブで最後照明が段々暗くなっていく時に、なんか取ってみようと思って、カツラ取ってみたらかなりウケたらしいです。そこからハゲネタにしようと考えたとのこと。
・かれっくす
Twitterで5万RTぐらいされて大反響を呼んだものです。これ、普通に考えたら絶対思いつかないと思うんですよね。予測ですが、本人は「何かに目をつける遊びっていうのをどこでやろうか」と考え続けた時に、蓮の葉の水と出会うってことがあったんじゃないかと思うんです。それかミスか。
・やまかず
ここで自分を入れちゃいます。AudioArchitecture展にあった作品「オンガクミミズ」が好きすぎて真似しようと思ってAfterEffectsで作ってたんですけど、その途中でミスで見たこのないものが生まれたんですよね。
例えばこれ、ある処理とある処理が偶然重なることで、正方形が踊るような映像が作れたんです。
あと、これですね。病院で撮るエコーみたいな表現ができました。
頭で考えたアイデアというのはどういうものなのか
では、なぜ頭で考えたものより、見つけちゃったものの方がいいのでしょうか? そこで頭で考えたアイデアとはどういうものか考えてみましょう。
人間はみたもの、聞いたものしか作れないと聞いたことがあります。つまり、頭で考えて作る発想は、過去の知識や経験から形成されるものなんですね。そして、過去の知識や経験って海外の人や、独特な人は全然違うけど、意識的に差別化してない人同士って結構似てると思うんですよね。みんな流行ってるゲームやってたり、同じテレビ見てたり、あるアイドルを知っていたりと、意外と知識や経験が似ていたりする。なので、普通に頭で考えたアイデアは、みんなの知識・経験の範疇の可能性があるので、あまり驚きをもたらさないんじゃないかと思ったんです。
なので、独特な人になるのが重要だと思うんですよね。
見つけちゃったものとはどういうものか
一方で、見つけちゃったものとはどういうものでしょうか。
それは自分の知識・経験の範疇の外にあるものを見つけることです。世の中には色んなアイデアを掛け算、足し算などをすることで莫大な量の成功するアイデアがあります。でもそれは人間には見えません。なぜなら、その膨大な量の隠れたアイデアというのは知識の範疇外にあるからです。それを得るのが「見つけちゃう」ってことなんですよね。
この外側から生まれる斬新なアイデアは、みんなの知識・経験の範疇から離れているため、「なんでこんなの思いつくの?」と思われるし、かなり面白いものが生まれます。海外のデザインや、お笑いが独特で面白いのも多分これだからなんですよね。千鳥とか、クセがあって面白いじゃないですか。また、デザイン界隈では、「好きなことを追求しよう、そしたら新しい良いものが生まれる。」って考え方があるんですけど、それもこれなんじゃないかと思います。自分の趣味趣向って、要は知識の偏りなんですよね、他の人からしたら知らないことを知ってるのが好きなことです。なので下記の図に当てはまるんですよね。
つまり、好きなことを極めていけば自ずとこうなるのかもしれません。
頭で考えて見つけちゃう方法
また、考えた上で見つけちゃう方法があります。こっちの方も良いと思うんですよね。人間ってなんで考えるかっていうと、成功を短距離で生みたいからだと思うんです。最速で見つけちゃいたいですよね、だから考えて生み出したい。
そのやり方が「変数分類」です。うちの大学の専攻のインフォメーションデザインの授業で教わるのでよかったら来て欲しいんですけど、僕らで一度展示して内容を公開してるので、もう引用して紹介したいと思います。(過去に成果としてこんな展示やってました。)
変数分類とは、あるものの持ちうるものを全て知り、その一部一部の変数をいじっていく方法です。例えば、星座早見盤のような紙を2枚重ねて動かすことで情報を切り替えれるメディアがあります。その持ちうるものは、「円盤2枚・文字・中心軸・穴・手動の概念」だと思うんですよね。そして、このそれぞれの大きさ・数・位置・濃淡・素材・関係性などをいじっていくという感じです。
実際こんな感じでやってます。変数をいじり続けて、可能性を模索します。
こうすることで、意図しない部分に思考した上でたどり着くことができます。まぁこれ以外にもいっぱい思考法や発想法はあると思いますが、もし興味あったら試してみてください〜。
以上です! 見つけちゃったものの方が、考えたものより面白いって話でした。それでは!
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