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車いす乗車拒否問題について

こんばんは。ご覧いただきありがとうございます。
障がい者雇用の現場に15年働いている経験からこの記事を書いています。
今回は車いすJR乗車拒否のニュースについて書いていきたいと思います。よかったら、好き、フォロー、コメントなどしていただけると励みになります。よろしくお願いいたします。元ネタのソースについてはこちら

結論

理解を求めることは、相手も理解する必要がある

1.車いすで公共交通機関に乗る

基本的に通勤などで公共交通機関を使って移動する場合、拒否されることはありません。私自身、障がい者雇用の現場で15年ほどいて、車いすでJR、私鉄、バスなどの公共交通機関を使う場合に乗車拒否されたことはありません。前もって言ってなくてもです。今回のケースが異例であるといえると思います。ただ、JR東日本の路線に乗っている方だとわかりますが、一路線が極端に長いです。日本の鉄道は時間に鬼厳しいので、車いすの方が乗車されても、スムーズに乗り降りをするために万全を期します。JR西日本の場合、というか阪神間の移動の場合だと駅でJRの職員が降車用のスロープを用意します。乗るときは駅の方が行けばよいのですが、降りるときはその駅で待ち受ける職員がいないと降りれないのです。そして、多くの駅でエレベーターがありません。障害にもよりますが、折りたためる車いすなら最低2人、人を運ぶ方と車いすを運ぶ方の二人がいります。今回のケースだと車いすごとの階段を下りないといけないと想定できるので3人は最低いると思います。

2.多くの方の場合

あらかじめ連絡しています。それが今回連絡もせずに行ったことが同じ車いすの方にもたたかれて炎上している原因だと思います。特に旅行であったり、冠婚葬祭の場合、急いでいても事前に連絡をいれておくのがマナーといったら変な話ですが今回のように乗れる、乗れないが発生したらいやなので事前に連絡しておくことが普通です。今回の場合、以前にも同じようなことをしているわけです。そして乗車拒否されたといわれているので、一種クレーマーと思われても仕方のない面もあるかと思います。実際のれているわけですし、目的地にもたどり着けています。JRの方にとっても急に言われたら困るといわれるという現場の方の意見はよくわかります。

3.普通の方は事前に連絡などしない

車いすに乗っていない方の場合、事前に連絡することってないですよねという感覚なんだと思うんです。降りる駅が無人駅で降車を手伝ってくれる要員がいないが、特に連絡してくれとは書いていなかった。これは確かにそうなんですが反論としてはちょっと弱いかなと思います。障がい者雇用で車いすの方が通勤される際に当人が通勤できるように連絡を取ってもらうことはもちろんですが、朝の通勤ラッシュ時などに駅員のかたのヘルプがもらえるかは会社からも連絡しています。飛行機や新幹線の場合だと前もって時間を伝える前に、どの便の、どの車両が良いか聞いてからとります。在来線とはいえ明らかに人が少なそうな駅にいって、連絡してくれと書いていなかったはちょっとどうなんかなと思います。

4.ふらっと出かけれない

逆にいうと車いすの方ってふらっと出かけるだけでも結構大変なんです。自分が住んでる最寄り駅の方と仲良く成っておくことは大切ですし、合わない人とは時間をずらさないといけないし。バスの場合だとどこそこのバス停の何時何分に乗る予定ですと言っておかないと運転手に面倒そうに思われることも結構あります。天気いいな、ちょっと街に行こうかなというのができないんです。このあたりもある程度人が多いところの駅でないと対応できないこともあるかと思います。

5.配慮を求める側の対応

ノブレス・オブリージュじゃないですが、配慮を求める側の対応って結構大切なんじゃないかと思うんです。これは結構難しい問題なんですよね。合理的配慮という言葉が障害者雇用の現場ではありますが、相手に配慮を求めるなら、相手の理解も必要なんじゃないかということを少し思います。

これは結構車いすの方の問題だけじゃなくて、精神、知的、発達のすべての障害に対してもあてはまります。

結論

理解を求めることは、相手も理解する必要がある。それはコストの問題じゃないんです。人が来ない無人駅までエレベーターつけれないという話じゃなくて、だれでも自由に移動できる権利はあってしかるべきだという話でもないんです。こういう話になると福祉の勉強をされてる方でも、障がい者は過剰に権利を主張するという話もでてきますが、じゃあディスアドバンテージのマイナスから計算してどうプラスマイナスでどのくらい過剰なのって話になっちゃうんです。日本でアファーマティブアクションってホント難しいなと思います。


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