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3年は働けの意味

こんばんは。ご覧いただきありがとうございます。
障がい者雇用の現場に15年働いている経験からこの記事を書いています。
今回はなぜ3年働かないといけないかについて書いていきます。よかったら、好き、フォロー、コメントなどしていただけると励みになります。よろしくお願いいたします。

結論

その仕事でよそでも食っていく、プロレベルになるのに必要な時間だから

1.3年で得られるもの

1万時間の法則という言葉はご存じでしょうか?世界のトッププロの何かになるために必要な時間がおおよそ1万時間といわれています。一日9時間で3年です。何らかの仕事について、それがプロレベル。分かりやすく言えばお金がもらえるレベルに達する時間が3年です。ですが職種、会社によっては新卒から1000万以上もらえる仕事も増えています。それはなぜか。大卒だと仮定すると22歳までにその人ができていた努力が、経験が、知識がそのお金を払うに値すると考える会社があるからです。ですが世の中の99.9%はそんなことはありません。だからまず3年働けといわれるのだと思います。何か一つでもお前は努力したことがあるのか?いや、お前はしたくない仕事を3年耐えてプロになれるのか?そう問われているのはあながち間違いではないと思います。

2.私自身の経験

2000年代の超氷河期になんとか仕事にありつけた私は2か月の研修を終え、初めてアサインされた仕事について衝撃を受けました。いや、ターニングポイントを迎えました。毎日深夜まで残業して翌日は9時に出社する。こんなことやり続けれるわけがない。私はすぐに転職活動をしました。運よく、いろんな会社を紹介されましたが、内定までいきませんでした。そこで気づきました。私にはまだ何も実績がない。売れるだけのスキルも、結果も何もない。しかし、そんな会社で働きながらふと気づきました。3年から5年目あたりの先輩がみんな転職を成功している。しかも割と名の通った会社でいい給与をもらっていました。私は3年は働かないといけないと感じました。

3.2年目

ターニングポイントがやってきました。会社に労基署が入って残業代がもらえるようになりました。最高手取りが60万くらいになりました。その年の年収は600万を超えました。私はこの会社で働くのも悪くないかなと思い始めていました。やっていた仕事は大変でしたがメーカーの方や、上司にも認められてそれなりにやりがいも感じていました。しかし、会社自体もターニングポイントを迎えました。残業時間が多すぎる仕事を受けるのは割に合わなくなってきました。今思うと毎年組織改編されている会社で、いまも継続していることを思うと悪くない会社のようにも思います。私も仕事がしたことがあるメーカ系の会社が過労死したニュースを聞いて、今もあんまり変わってないなともおもいました。あそこと私がいた会社はどんなに達成困難なプロジェクトであっても完遂させることが有名でした。当時は。

4.3年目

私の仕事は突然コンサルタントになりました。システムエンジニアの一番高い工程で技術コンサルと呼ばれる部類のものです。全くプログラムを書かず、当時大手メーカーで規約が作られたばかりのDLNAという通信技術をどう使えばよいのかの調査でした。私は完全に病みました。会社の同僚、先輩、上司、だれもそんな仕事をしたことがなかったのです。私自身もどう進めてよいかわかりませんでした。毎日、ひたすら英語の技術書を読みながら意味がわからないと頭を抱え、メーカーの担当者からは詰められ、一緒に仕事をしてた派遣されてきたおじさんは何もしてくれず、どうやってこの仕事で結果を残せばよいのかわかりませんでした。結局3か月で打ち切られました。私の社内での評価も高速で下がりました。

5.こんな会社があるのかと驚いた

その後、私は富士ゼッロクスの岩槻工場の仕事をしていました。毎日片道2時間の通勤はかなりきつかったです。しかし、当時の富士ゼッロクスはえげつないほどもうかっていました。コンビニのコピー機の全台入れ替えの仕事をとったからです。会社からのFaxやプリントアウトをコンビニで出来る仕組みを初めてとったんじゃなかったのかと思います。富士ゼッロクスは毎年反省して改善していくことを是としてるような会社なのですが、主力コピー機だけでなくすべての商品が売れ、出荷台数、シェアを盛り返し、過去最高収益をたたき出し、お金を使うところがなくなり社員に還元しようかという話がでてました。衝撃を受けました。日本にこんなメーカーが存在していたのかと。ここまで景気が良い話を聞いた会社は私は人生で2社しかありません。営業の方もすごかったです。この機能だとHPに、あの機能だとキャノンにまける。でも俺たちが一番うる。だから早く新製品をつくってくれと開発チームにいわれました。営業が強い会社は恐ろしいと思いました。

6.聞く意見

5年続かなかったです。結局ボロボロになりました。辞める勇気や、別の仕事を始める勇気があればよかったなって今思うとあります。結局、3年続けたほうがいいと思う方は3年続きますし、1年目、2年目でも良いチャンスがあれば転職していくのも悪くないかと思います。結局、聞く意見はバイアスがかかるんです。入った会社はすぐ辞めた方は、辞めて成功した方の話を聞きますし、辞めずに続けた方は、辞めずに続けてよかったと思う方の話を聞きます。1万時間の法則にしたって、そんなに時間がなくても大丈夫という方も、職種もあると思います。結局自分がそのときに欲しい情報を得ていくように人間はできています。

7.仕事を続けるということ

私の友人で理系の大学院をでて、会計士になった奴がいます。彼は不思議なことに一度も転職していません。友人の中で一番社会性がないやつだったので、会社勤めが一番合ってないだろうと思われたからです。友人に言われました。俺は仕事にこだわりがないから続いている。どんな上司でもいいし、同僚でもいいし、どんなお客さん相手でもやることは同じだし、昇進したいわけでもないし。家族が養えて、好きなゲームする時間が確保できたら仕事は何でもいい。AIで廃業しないといけなくなったらその時はまたその時考える。私もそれができたら一番良いなと思います。結局、仕事に対してこだわり出すと何もできない気もするんですよね。

結論

その仕事でよそでも食っていく、プロレベルになるのに必要な時間だから。もちろん、人にも仕事にもよります。ただ、転職する際には聞かれます。あなたは何ができますかと。それにこたえれるだけの実績、能力がないと、転職できません。人は働きすぎて死にます。死ぬかもしれないと思うより、こんな仕事はやってられないと感じたら、転職に向けて動き出すのが良いかと思います。ただ、残念なことにこの仕事をしたら安泰というのも、この仕事をしてたら楽に稼げるというのもありません。公務員の死因の一位は自殺です。

仕事の辞め時

1.趣味の時間が取れなくなった時。
2.仕事以外の時間は寝ているとなったとき。
3.この環境ではやってられないと思ったとき。



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