感情コントロールの魔法!弁証法的行動療法(DBT)
こんにちは!
病みサー公式note編集部です。
今日は、感情のコントロールが難しいと感じている人に向けて、弁証法的行動療法(DBT)のお話しをしましょう。
弁証法的行動療法って何?
弁証法的行動療法とは、境界性パーソナリティ障害を中心に、感情をコントロールする治療に使う心理療法です。
この治療法は、「見捨てられ不安」や「試し行為」などの行動が顕著な、境界性パーソナリティ障害の患者さん向けに開発されました。
近年では、ADHD、双極性障害、うつ病にも効果があるとされています。
弁証法的行動療法で何をするの?
そもそも「弁証法的行動療法で何をするのか」、4つの項目に分けて紹介します。
マインドフルネス
今この瞬間に集中し、判断しないで、ただ受け入れます。
対人関係スキル
他者との関係を築く・維持するスキルです。見捨てられることへの不安を和らげ、他者に試し行為をせず自分の感情を伝える方法を学びます。
感情調整スキル
感情の波を安定させ、過度な反応を避けるようにします。
自己尊重スキル
今の状況を変えられないとき、どう受け入れ、乗り越えるかを学びます。
弁証法的行動療法(DBT)の利点とリスクについて
弁証法的行動療法(DBT)は、特に感情調節の問題を抱える人々に対して有効な治療法として知られていますが、その利点と潜在的なリスクを理解することは、患者が治療を受ける際に重要です。
弁証法的行動療法(DBT)の利点
自傷行為の減少
弁証法的行動療法(DBT)は自傷行為を減らすのに特に効果的であり、多くの研究でその成果が示されています。
課題へのより良い対処
困難な状況やストレスに直面した際の対処スキルが向上します。
人間関係の改善
対人関係スキルのトレーニングを通じて、人間関係が改善されることが報告されています。
物質使用の減少
薬物を含む物質の使用を減らす助けとなり、依存症の治療にも応用されています。
うつ症状の軽減
うつ症状がある人々に対しても、弁証法的行動療法(DBT)は症状の軽減に寄与することが分かっています。
問題解決スキルの向上
日常生活で遭遇する問題に対する解決スキルが高まります。
生活の質の向上
全体的な生活の質が向上するという報告が多数あります。
弁証法的行動療法(DBT)のリスク
時間とコスト
弁証法的行動療法(DBT)は時間を要するプログラムであり、また一定のコストがかかるため、経済的な負担を考慮する必要があります。
ドロップアウト率
治療を途中でやめる人が多いという問題があります。
感情の波やフラッシュバック
治療中に感情の波やフラッシュバック、疲労を感じることがあります。
弁証法的行動療法(DBT)は多くの利点を提供する一方で、患者がこれらのリスクを理解し、専門の医師、カウンセラーと協力してこれらの問題に対処することが重要です。
認知行動療法と弁証法的行動療法の違い
弁証法的行動療法と認知行動療法には、つぎのような違いがあります。
認知行動療法
ネガティブな思考や感情を洗い出し、"認知の歪み"を変えることに重きを置いています。
弁証法的行動療法
ネガティブな思考や感情を、現状のまま受け入れることに重きを置いています。
弁証法的行動療法はどうやって受けるの?
最後に、弁証法的行動療法を受ける方法を紹介します。
クリニックや病院の心療内科・精神科
専門クリニックや医療機関で提供されています。どのような手順で弁証法的行動療法を行うかもチェックしましょう。
カウンセラーとの面談
治療の内容や進行方法、期待する結果などを理解するにあたり、カウンセラーとの面談が必要です。
こちらの記事にカウンセラーの探し方を解説しているので参考にしてください。
まとめ
弁証法的行動療法(DBT)は、感情のコントロールが難しいと感じる人にとっての救世主!
この行動療法を通じて、日常生活での困難を乗り越えるスキルを学び、習慣付けていきましょう。
以上、病みサー公式noteでした。次回もメンタルヘルスに関する有益な情報をお届けします!
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