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つらつらと吹奏楽のことなど②

先日こんなツイート(その内この呼び方も変わるんでしょうか?)を拝見して、思うところがあったのでそれに絡めて

3年半前くらいにコロナの行動制限とかが始まって一番最初に考えたのがこれにでした。

楽器を始めたきっかけ

私が最初にクラリネットに触れたのは中学の部活でした。私の通っていた学校は部活動は必須で、当時もそれほど身体を動かすのが得意ではなかったので、体育会系以外の部活で探していたのですが、将棋部や科学部はいまいち雰囲気が好きになれなくて、入学してからつるんでいた複数の友人に巻き込まれる形で仮入部。
実は最初はフルートでした。と言っても実質2日くらい?他の先輩からフルートの先輩が『一番真面目で厳しい』と聞いて、日和って入部申し込み用紙には"希望楽器:なし"で出したものです。
その後、本入部の楽器決めのオーディションがあり、(…といっても"希望楽器なし"の新入生が各パートを見て回って、ちょっと音を出してみて向いてそうかどうかを先輩方が見るだけのもの)友人と3人でホルンにチャレンジして友人2人は採用、そのあと別の友人とパーカッションを受けて友人は採用…
仕方なく人数が多くても大丈夫なパート、ということで割り当てられたのがクラリネットでした。見事な消去法です。

結局両方やってるんやん

とはいえ、そんなこんなではじめて、高1の頃にはE♭クラを、高3や大学のサークルではコンマスを任される程度には吹いてきました。
社会人になって、いくつかの一般の楽団を経験したのですが、生活環境の変化に伴って毎週末決まった時間を割くのが難しくなり、30代は吹奏楽とは全く無縁の生活を送っていました。とはいえ、楽器自体はバンドやアンサンブル等で続けていたので(この頃にはもう主にクラリネットではなくサックスとかでしたが…)ブランクという意味では吹奏楽から離れただけで楽器自体は続けていました。
ああ、そういえばサックスはクラリネットをやっていた学生時代に、すごく上手い先輩がいて、クラシックからポップス、JAZZ、フュージョン…と縦横無尽に活躍する様を見て隣の芝生的に憧れていたのが、社会人になって色んなご縁があって始めることができたので、サックスは副次的に『好きではじめたもの』と言えるかもしれません。

あいつがやってきた

そんなこんなで少し、プライベートの時間を作れるようになったかな、と思い吹奏楽を再開した途端にやってきたのがコロナの野郎です。
以前も書いたように吹奏楽器と徹底的に相性の悪いこの病気、ちょうど第一波と第二派の間くらいに楽団で小さめのクラスターが発生してしまいました。私も濃厚接触者(今となっては懐かしい響き…)として巻き込まれてしまい、自業自得とはいえ陰性が出るまでの蟄居の期間は、否応なしに冒頭の質問を自問自答することになりました。

昔見たベニーグッドマンの映画に感動してとかでもなく、95%のギタリストのように『女の子にモテたかったから』という動機があるわけでもなく、なんとなく成り行きや惰性で手に取り続けてきただけなのではないか?
そりゃあ色んなトラブル(先輩のいじめやら、同級生との確執とか、顧問のいびりとか、ソロの取り合いとか、楽器を盗まれたりとか…etc)それでも続けてこられたのは、結果的に時間と共に"好き"が深まった結果なのだとは思うけれど、じゃあ全てを棄てて音楽にかけられるか、という問いに即答はできないし、極論として自分や家族、周りの人の健康や命を秤に天秤にかけてまで、集団での演奏活動を続ける覚悟はどうしても持てないのです。

明日、手や指が無くなったら

これは先日読んだ本ですが、これまでもよく考えていたのは、あした事故か何かで指や腕を失ってしまったら自分は何をやるだろうか。
仕事はまぁパソコン中心に何とかやっていかないことには、きっと食べていけないし頑張るとして、もし趣味をする余裕があるとするなら、少なくとも今までのようにステージに立つことはできないだろうし、音楽を続けるとしても生演奏、という選択肢はなくなるのだろうな、と。
しいて言えば今やっている録音のスタイルは性に合ってると思うし音を作り上げていく過程も楽しいのでこれはこれからも続けていけるのかなとは思います。
で、これって今の"ウィズコロナ"と言われている状況で、自分の考え方と行動を擦り合わせていくなら、このスタンスで覚悟を決めてやっていく状況なのでは?というのが最近の結論じみた何かです。

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