実家が全焼した話⑭

 帰宅したら娘にニコニコで迎えられた。
 体調崩してたりもあったし、寂しい思いをさせたみたい。めちゃくちゃギューっとした。
 うちの娘がかわいすぎる件。


 弟から住民票が届いたので、会社でこそっと相続関係一覧図の作成、印刷したりなどする。その間に引き続き各種解約などの手続き。


 某ネット回線の解約の電話したら、解約の為に立ち会いの配線撤去の工事が必要って言われる。
 全部燃えたが?
 ……状況説明したが全焼でも必要らしい。そう言う口実で不正解約とかする人がおったんかなー?メンドクセ。


 仕事の引き継ぎも真面目にやってましたヨ。
 できる限り教えたけど、何回か同じこと言って、マニュアル渡しても覚えられないのは私のせいじゃないと思うの。


 父の戸籍の取り寄せで送った書類に不備があったり(不備があるどころか、最初申し込み書と定額小為替以外の必要書類まるっと入れ忘れた笑)したものの戸籍も無事にゲット。


 そうこうしているうちに退職日がやってきてサクッと無職に。職場には特に思い入れもないので、感慨も特にない。
 ホントはすぐに新しい職場に行く予定だったけど、流石に入社早々1週間位休みますとかは無理なので、入社を3週間ほど遅らせてもらう。
 退職する方のかわりに入社するとかではなかったので、あっさり了承をいただく。良かった。


 戸籍が届いたので、相続関係一覧図と父の戸籍謄本、子ども(私達兄弟)の戸籍謄本をもって法務局へ。
 ネットで調べたら1週間位かかるかかるらしい。そうなると次実家に行くまでに間に合うかギリギリ……って思ってたら、2日位でできたって連絡が来た。早っw
 年度末とか住民多い地域だと時間かかるだけで、そうでもなければ早いのかな?地域差ありそう。
 

 実家の方では火災保険鑑定士の立ち会い確認があった。
 現場検証とほぼ同じように間取りとかを確認されたらしい。最大何人住んでいたか、ここには何があったかなど。
 家財を記入するための表を置いていって、それに記入の上で保険鑑定士に送ってくれとのこと。家財保険じゃなくて、火災保険だったらもう少し簡単だったと思う。



 カード会社関係の解約では、エコキュートの解約で残債があったが、これは先方の死亡保険で残債整理ができるらしい。家のローンとかと同じ扱い?
 確かに、エコキュートは家屋同等の扱いで、家財保険は適用されないしなー。正直助かった。


 信用情報も返信があった。
 エコキュート以外の債務はなさそう。安心。
(この信用情報の表がめちゃくちゃ見にくいし、普通見る機会もないから、名前を伏せて3つそれぞれアップすれば良かったと今になって思うんだけど、そこまで考えてなくて処分してしまった。後の祭り(´ ・ω・`))


 
 家財保険でマイナスにはならなさそうなので、遺産の分割割合をこちらで決めて兄弟に連絡、了承をもらう。
 遺産分割協議書を作成するためにネットで「いい相続」で協議書の作成できる税理士事務所を紹介してもらう。
 すぐに返信があったので、また地元に戻る日にちに合わせてアポ取りをする。



 3週間ほど準備期間を経て、再び地元へ。
 


【相続関係一覧図】
 作成した一覧図、死亡した人と相続する人の戸籍謄本、住民票など一式を準備し、法務局に届け出ることで法的な証明力ある書類になる。無料。
 内容は簡単で、相続人との続柄、住所、出生日とか記載するだけだから、エクセルかワード使えたらすぐできる。
 無くてもだいたい戸籍とかでいけるけど、銀行、保険など色々な場面がこれ1枚でokになるので、あると便利。

【遺産分割協議書はどう作る?】
 ・遺産分割で揉めている→弁護士
 ・相続登記がある→司法書士
 ・相続税の相談がしたい→税理士
という感じで、わりと分かりやすく住み分けがある。が、士業同士で連携があったり、所属事務所に担当できる人がいたりする。(特に相続関係のサイトで探せるところは連携があって一つの事務所で完結できる)
 行政書士?頼む理由が……。
 費用は書類の作成だけで10万円前後?
 ぶっちゃけ、遺産分割協議書の内容は難しくないし、ネット上にテンプレが色々あるので現物分割とかなら自分で簡単に作れる。
 今回は換価分割という方法にしたので、念の為税理士事務所にお願いした。(この時点では弟が自分で相続登記すると言っていたので)

【分割の種類】
・現物分割→遺産をそのままで相続する(家は長男、預金は長女、保険金は次男みたいな感じ)。平等な分割は難しいが、わかりやすい。
・換価分割→不動産などの資産を売却し、売却額を分割する方法。公平だけど、現在住んでる場合は家がなくなる、売り急ぎで買い叩かれる、譲渡所得税などが発生する、売りが遅れると固定資産税がかかるなどのデメリットもある。
・代償分割→特定の相続人が不動産を取得し、その代わりに他の相続人に代償金を支払う方法。代償金の準備がいるので相続人に経済力が必要。

【相続登記】
 今年4月1日から義務化されて罰則もある。過去の相続分も対象になるので、身に覚えのある人はしましょう。
 遺産分割協議書がちゃんとできていれば、自分ですることも可能。法務局に相談窓口があるので、予約をとって行くと教えてもらえる。時間と気力を犠牲に自分でやるか、お金を犠牲に士業に頼るかという選択。
詳しくはこちら↓




⑮につづく


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