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東方の好きな曲:車椅子の未来宇宙

 サムネイル画像は大空魔術〜Magical Astronomy/上海アリス幻樂団より引用

 私が好きな東方の曲の一つに「車椅子の未来宇宙」という曲があります。上海アリス幻樂団名義で発売されたサウンドトラック「大空魔術」にてZUN氏によって新規に書き下ろされた曲です。
「大空魔術」書き下ろし曲には"月面"や"天空"、"衛星"、"大空"など、SFチックな単語が散りばめられており、本楽曲にも"未来宇宙"といういかにもなSF的単語が使われています。

 ところで"未来宇宙"はSF的なコンセプトから命名されたものである、と説明することができますが、前半部分の"車椅子"はそれでは説明が付きません。なぜ、とてもSF的な語彙とは言えない車椅子が出てくるのでしょうか。
 結論から言うと、学生時代に筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患いながらもその後50年間にわたって天体物理学などの分野に多大な業績を残した「車椅子の物理学者」こと、スティーヴン・ホーキング氏(1942〜2018)をモチーフにしているのではないかと言われています。直接的に宇宙を描写するのではなく、現実の人物を取り入れることで彼の学術的研究から宇宙を覗き見ることができるというのが素敵ですね。

  曲も宇宙を思わせるふわふわとしたシンセサイザーから始まりつつZUNさん節全開で、サビではお馴染みの高速ベースと四つ打ちのドラムが鳴り響き、シンセサイザーの音が暴れ回ります。なんと転調までします。とにかくZUNさん節が感じられる一曲です。みなさん、是非「車椅子の未来宇宙」を聴きましょう…!

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