【読書感想文 #01】早朝始発の殺風景
モヤモヤ「モヤ」する読後感でした。
よくある日常かと思いきや、「おや?」となる部分がスパイスになっている点や、短いお話でまとめてあるので間延びしない点が良かったです。
「メロンソーダ・ファクトリー」始め、好きなお話もありました。
にもかかわらずモヤモヤした読後感であった理由は、本作のメインであるお話「早朝始発の殺風景」が「目には目を、歯には歯を」な内容だった点です。
気持ちはわからないでもないけど、それをする舞台では無かったと感じます。
故に気になりました。
また、エピローグで綺麗に終わった感じにしたのも、嫌な感じ。
「捨て猫の兄妹喧嘩」でもそうですが、すっきり解決してないモヤモヤはどうしても気になってしまいます。
小説の感想としては以上ですが、追い打ちをかけるように池上冬樹氏の「解説」なる部分を読むと、学生には評判も良く、後味がとても良いとのことだったので、自分の感覚のズレを感じてモヤモヤに「モヤ」が追加されることになりました。
しかしながら、楽しいお話もあり、どんな時に「モヤモヤ」するのかを考えるきっかけにもなり、総合的には読んで良かったと思いました!
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