コゲコゲトースト(短編小説)
コゲコゲトースト
「好きって言ったら怒る?」
幼馴染に突然問いかけられた。最初は脳みそがショートして何を言っとるんか理解が出来んかった。俺は朝ご飯用の食パンをトースターで焼いている最中で、せや、朝の寝起きやから余計に頭が働かない。いや、むしろ今の言葉は何かの聞き間違いかもしれへん、俺寝起きやし。
「ごめん、なんて?」
「好きって言ったら怒る?って聞いたんや」
「……誰を?」
「アンタをよ」
聞き間違いやなかったらしい。待ってくれ。俺は今までずっと、この幼馴染のことが好きやっ