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誰からも愛される「お人よしオーナー」をやめる

人を雇い、育てて利益も上げ続ける経営は本当に難しい。

私も店舗を構えて14年なりますが、いまだに人を雇うことの難しさには苦戦しています。
一時は、全員離職。1人で営業したこともあります。

もちろんあえて人を雇わず、オーナー自らが売上を確立し黒字化店舗にされている方はいますが、そこにはまた違う苦戦が待ち受けています。

事業、会社を立ち上げ組織を大きくしていく為には、人を「育成」する能力や仕組みが絶対的に必要です。

逆に人さえしっかりと育つ仕組みを確立すれば、廃業や倒産といったリスクも無くなるといっていいほど大事なことです。

しかし、経営者も1人の人間ですので、従業員に対しての合う合わないは当然あります。

お人好しな経営者ほど危険な理由

人はやはり人に好かれたい。
できることなら誰からも嫌われず、常に尊敬される上司や経営者でいたい。

誰もがこう思って当然だと思います。
しかし、強い組織や成功する為には、嫌われることは絶対に必要となってきます。

昔、ある店舗経営者の悩みを聞いたことがあるのですが、Aというスタイリストがいました。

彼は特別なカリスマ性や、売上がある訳でもなくごく普通のスタイリスト。

そんなある日、アシスタントの子が、「Aさんと一緒に働けませんか?」
また別の日に違うアシスタントは、「Aさんとなら、うまく美容師としてやっていけそうです。」

なぜか数人のアシスタントは、スタイリストAと一緒に働きたがっていました。

辞められては困るとの一心で、オーナーはAの店舗へアシスタントを移動させました。

オーナー自身は、長年雇ってきたAの魅力がまったく理解できませんでした。

月日は経ち、Aの店舗は赤字寸前の最下位店舗。

そして、肝心のAと一緒に働きたいと願望していたアシスタントは次々と退職し、残ったAも辞めることに。

結局その店舗は人が居なくなり、閉店を余儀なくされた。

アシスタントはなぜAを慕ったのか?

後日、離職票を取りに退職したアシスタントと話す機会があった。

あの時、なぜAと一緒に働くことを希望したの?

アシスタントと話すうちに、すぐにその謎が解けた。
他のアシスタントもまったく同じことをいっていた。

Aさんは、私達アシスタントに対して
●優しくて、まったく怒らない
●うるさいことはいわれないので、働きやすい
●毎日が楽でいいです

技術的や人間的に尊敬していたわけではなく、ただ自分たちが楽だったと。

そんな「楽」を求めた店舗に、お客様や売上が増えるわけがない。

皆さんも思い出してほしいのは、入社した頃や修業時代、また学生の時。
怖くて厳しい先輩や先生が一人はいたと思いますが、自分がある程度できる大人になった頃「あの人がいたから今がある」「厳しくしてくれたおかげでここまで頑張れた」など、辛い過去を思い出したり感謝されるのは間違えなく厳しくしっかりと指摘してくれた人です。

○なぜAはお人好しだったのか?
○人がいいのとお人好しは違う。
○アシスタントの勘違していたこととは?

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