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低年齢からは警戒されるメガネのおじさん

1歳のバースデーフォトの撮影にて

カメラマンたるもの主体性を持ってコミュニケーションをとって、心を和ませシャッターを切るというものであるが、こと生後半年から3歳頃の特に女の子にはメガネの中年男性は警戒される傾向がにある。そういう場合は女性アシスタントを盾になるべく存在を消し、慣れるまでひたすらファインダー越しに瞬間を捉えるハンターのようになる。
分かりやすく言うと、女性アシスタントが小さい子を和ませて、メガネのおじさんの存在が気にならないくらいに楽しい雰囲気を演出してもらい、その瞬間を捉えるということ。
つまり、情けないことに女性アシスタントなくては仕事にならないだろうと思われます(汗)
こういった撮影はとにかくこの場所やこのカメラマンたちは大丈夫と思ってもらえるようにあの手この手を尽くす。
しかし昨日の一歳女児はママから離れられない、地面に置くと泣く、女性アシスタントでさえ近づけない、と言う難易度高めの主人公でした。幸い上のお兄ちゃんやお姉ちゃんが人見知りもなく、序盤からリラックスしてくれていたため、この子達を楽しませて、場のムードを作っていくんだ、末っ子にここは大丈夫なんだよと思ってもらえるように、まずは家族、ママに抱かれているうちは大丈夫、ひとまずクリアー、そして3人兄弟で、まずは地面に降ろすところから、上のお姉ちゃん、お兄ちゃんがオモチャ(何個かそういう映っても大丈夫な小道具があり)で遊んでいる中に入れてもらい、次第に楽しくなったところをパパやママに離れてもらって撮っていく、けどママが近くにいないのに気づくと泣く、それの繰り返し、そしてママに抱っこしてもらいエナジーチャージ
その時の顔、表情がとてつもなくいい!この時のツーショットももちろんチャンス、そうすると上のお兄ちゃんやお姉ちゃんもずるいとばかりママに寄ってきて抱きつく、ここもなんともいいシーンで当然パシャリ!
そしてお待ちかねの一人、さあ大丈夫か、なかなか手強いぞ思いがら、またしても小道具で遊んでもらい夢中になり出したっところでパパママが離れて、気づくまで撮る、またそんな感じでシーンも変えたり、そして奥の手はおやつ!だいたいおでかけ用にママが持っているお子さませんべいを少し子供の口へ運ぶと、それまでの警戒心も忘れるくらいの満足した笑顔。このときのモグモグタイムも大チャンス!おやつの力は絶大です。このオヤツになりたいとふと感じる瞬間でした(笑)
そんなこんなでこういった撮影はまずは家族みんなで楽しんで、私たちも仲間になって楽しみながら雰囲気を作って行います。
兎にも角にも中年おじさんの悩みはどうしたら、いかに警戒されないように慣れるかなということでした^^

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