2023/4/27 メンタルクリニックへゆく
休職中のため、メンタルクリニックに通っている。
午後イチの診察で病院が開くのを待っていたら、お世話になっているカウンセラーさんが、どん兵衛の汁を捨てに給湯室へ入ってゆくのを目撃。
普段はピシッとしている彼女のオフな姿を垣間見て、ドキリとしてしまった。
50代半ばぐらいで、いつも髪をピタリと一つに結び、マスクはピンク色のFittyスタイルフィットと決まっている。
手先にも気を遣っているようで、爪にフラワーモチーフのネイルアートが施されていることが多い。
(患者からネイルを褒められても気持ち悪いかなと思い、言及したことはないけれど。)
カウンセリングを受け始めてから数ヶ月になるが、少しずつ自分の考え方のクセを自覚できるようになったり、ネガティブな思いに支配されそうな時の心の持ち様などを教えてもらうなど、とても助かっている。
たとえば、ある回では「頭の中に、事実か妄想かで分別するゴミ箱を作るといい」というアドバイスをもらった。
以後ネガティブな展開を思い描くクセが発動した時は、「これは事実ではなく、妄想だ」と、ゴミ箱に放ることを試みている。
さて、カウンセラーと患者という関係は、個室の中で決まった時間、お金を払って発生させているものだ。
お金を払わないと話せないのは、アイドルの特典会と同じだと思う。
だから今日のように、いつもと違うシチュエーションで彼女に遭遇すると、ドキッとしてしまう。
物販に並ぶオタクの横を現場入りする私服姿のアイドルさんが通る時、手を振ったりして良いか躊躇うのと同じである。
(街で見かける業務時間外のアイドルさんのことをオタク用語では「野生の◯◯ちゃん」と呼ぶ。ご参考まで。)
けれども、ごく稀にオフの彼らを目にすると、その作り込んでいない姿から「あぁ、同じ人間なんだな」と実感する。
もちろん、見てしまった、畏れ多いという感情もあるけれど。
お金を払ってサービスを受ける側の立場で会うと、相手が絶対的な存在だと思ったり、気持ち的に寄りかかってしまいがちだ。
けれどあくまでお仕事として、決められた範囲で提供してくれている言葉や目線なのだと、思い知ることができるのだ。
寂しさや心許なさを感じもするが、頭を冷やすために、たまにはあって良い瞬間かもしれないなと思った。
アラフィフでお昼にどん兵衛なんて、なかなかお茶目な人だなぁと、カウンセラーさんに人間味を感じた通院デーでした。
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