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ペットフードとジビエ

こなき屋ではイノシシの肉やシカの肉を使ったジャーキーを販売しています。できれば自分で獲った肉を加工して、販売できたら良いなあと思っています。

最近の新聞でこんな記事がありました。ジビエ肉が人気とのこと。ドライフードでもチキン・ラムなど以外にベニソン(鹿肉)なども見かけるようになりました。ただ、ホームセンターのオリジナルブランドのラインナップで並ぶには難しそうですが。

認知度はまだまだ

イベント出店で販売する機会があったとき、「あ!鹿肉がある!」と言って速攻お買い上げの方と「鹿肉?イノシシ?」と不思議そうに手に取られる方がいらっしゃり、温度差を感じました。

私は和歌山の田舎で育ち、父親が趣味で少し釣りや狩猟をしていたこともあり、ジビエを食べる機会があったのです。自らの手で獲物を獲って、捌いて食べる。残酷という見方もありますが、生きるという事は他者の命を頂いているという事。だからこそ大事にしようと思うのです。

周りに狩猟などをする人がいなければ、なかなかジビエ肉を口にする機会もないと思います。大人になってからジビエを食べると、その風味になじめない方もいるかもしれません。自分が食べた事が無く、価格も少し高めになるジビエをペットに与えてみようって気にはあまりならないのかもしれません。

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私のジビエの仕入れ先

知り合いの人に譲ってもらったり、ネットで購入したりします。捕れる捕れない、時期などもあり、年中好きな時に購入できる訳ではありません。また個体差も大きいので見送ることもしばしば。

加工しやすいブロック肉で購入する事もあれば、骨付きで購入する事も。骨付きだと少し解体が必要となります。加工の手間を考えたら流通しないのも分かります。

害獣駆除として

実家にはイノシシがたくさん出るようになり、罠でイノシシをとっています。狩猟というよりは害獣駆除としての意味合いが強いです。

加工にはは向かない小さな個体などはそのまま遺棄されています。釣りのようにリリースって訳にはいきません。

鹿肉ボイル

人間にとって美味しく無い肉でも

イノシシの肉がおいしくなるのは脂肪をまとった寒い時期。狩猟解禁直後のイノシシは脂身が少なく、おいしさに欠けるとされています。しかし、犬用のジャーキーに向くのは脂肪の無い方なのです。犬も人間と同じく脂身は大好きなんですけどね。

害獣駆除をしてる人も捕まえた動物を遺棄するのが平気な訳ではないのです。しかし、ブロック肉にして流通させるまでの手間とコストが全然見合わないのです。

「ドンドン持ってきて!」とはいかない

ジビエ肉を扱う私はイノシシ・シカの肉を欲しがってるのですが、販路・規模共にまだまだの段階です。「捕れたら買い取ります」って言ったら冷凍庫がすぐにあふれてしまうでしょう。

肉だけでなく、内臓なども犬たちにとってはごちそうとなります。鹿・イノシシなどは赤身の肉なので鉄分も豊富で栄養たっぷりの肉となります。

保存が効く方が良いか?ソフトな歯ごたえが良いか?

現在ジャーキーに加工して販売していますが、自宅で肉を与えるときは茹でて細かく切って与えたりしています。皆さんにとって保存が効くジャーキーと生肉(又は茹でて冷凍したもの)どちらが需要があるのでしょうか?

ジビエをどうすればもっと活用できるのか、試行錯誤をしながらご提案していけたらと思っています。

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