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テスト投稿|松たか子「愛が私に教えてくれたこと」の話

歌手と女優

松たか子は潔い。
言動はもちろん歌い方も。
青空の下洗濯物を勢いよく振って響かせる音のような、時として投げやりにも聞こえる潔い歌い方はとても心地良い。
それは歌手・松たか子の魅力のひとつだと思う。
しかしその魅力を封印するときがある。女優・松たか子が歌うときだ。


愛が私に教えてくれたこと
松たか子
作詞:松本隆 作曲:掘込泰行 編曲:佐橋佳幸
5thアルバム「home grown」(2003/02/09) に収録


詞とメロディ

この「愛が私に教えてくれたこと」も女優・松たか子が歌っている曲のひとつ。
詞の中の恋人と別れた女は強くはない。強くなりかけてる女だ。
松たか子は小雨が徐々にアスファルトを黒く染めていくような歌い方で見事に彼女を演じている。
松本隆と堀込泰行による美しい詞とメロディも相俟って聴き終わると映画を一本観させられた感じすらする。

男と女 

美しい詞とメロディで一本の映画のような曲と言えば、同じ頃に発売されたキリンジ「愛のcoda」(2003/03/26「スウィートソウル ep」に収録)もそうだ。
こちらは恋人と別れた男の歌。
「愛が私に教えてくれたこと」の女はひとりで強く生きようとするが、「愛のcoda」の男は過去を引きずっているという対比も興味深い。

兄と弟

さて、この流れに従ってキリンジの話を

って、それはまた別のお話。

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