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世代差を考慮したモラルとは

ここの所、モラルハラスメントという物について色々と考える機会があった。それについて、書いてみようと思う。
ただ、これは個人的な雑感を元に書かれているので決して個人攻撃では無いことをまずは書き添えておきたい。

と、ここまで書きましたが。文章が硬すぎるので文章チェンジ(笑)

半月程前に、実家の親戚のおじ様が亡くなりました。
血縁上はかなり遠い関係にはなるものの、幼い頃は同居同然で暮らしており。私には、同居のおじさん。父には、兄同然の方でしたから。
まあ、色々と有ったと言うわけです。

父は、いわゆる仕事だけしてきたという人。
銀行に行ってATMでお金を下ろす事も、役所に行って何か手続をすることもしたことが有りません。住民票取ってきて、ということも出来ません。

子育てにもノータッチで、休みの日は自分の趣味が忙しく家にいたことが無い。平日はエリートサラリーマンとは違い、定時で自宅に戻ってきてナイターを見て大声をはりあげ。勝てば上機嫌、負ければ怒鳴り散らし当たり散らし。
予定が無ければ、パチンコに行き。負ければ、やはり家に帰って来て当たり散らしガラスを割ったり、木刀を振り回したり。勝てば小菓子を持ち帰り、子供に与えて妻に指輪を買ってやる。
そんな絵に描いたようなモラハラ親父でした。いや、昭和のオヤジってヤツはこんなタイプが多かったのだろうと・・・(苦笑)

俺は外で稼いできてる、お前達を養ってる。
何をしても俺様の勝手だ、お前等は俺が養ってるんだから言うことを聞け。
これがまかり通ったのが、昭和の時代でしたね。

母も、お父さんには逆らわないでご機嫌を損ねるからと言い。
夫の言うなり、舅・姑にこき使われ、寝る間も惜しんで働く。これが良き妻だった時代なのだと母を見ていて思うのです。

まあ、父は未だに「日が暮れたら、女は家から出るな」を押しつけているので。私も帰省したら日没後は家から出られませんし・・・あ、無視してこそっと出掛けたりしますけれど。見つかったら修羅場なので基本面倒です。

令和の世になり、夫は育児を手伝い働き。妻も外で働くのが普通になり。
子供の数も減り。子供達も、ある意味我々昭和の子供時代より大事に育てられ、怒鳴られることなんてあるのかな。と想像しています。

今の時代に、昭和の父親が降臨したら「モラハラ夫」として離婚されても誰も異常だとは思わないでしょうし。妻が友人に相談すれば、たちどころに「離婚しなさいよ、そんなの」と言われるでしょう。

まあ、世代を超えたモラルの違いは一目瞭然な訳です。

でも、まだモラハラ親父・・・いや、父の様な昭和の頑固親父は、まだまだ高齢者になっていても多く存在するでしょう。未だに、何も出来ない癖に(定年までは偉そうにふんぞり返って部下を使っていた人ですから出来ない訳では無いのだがw)、家庭内で何もせずにふんぞりかえり。

妻や、いい年した子供相手に意味の分からない(理屈の通らない)俺流を押しつけて当たり前だと思っていると想像しています。

そんな、愛すべき?(いや愛したくない)方々は、父だけでは無いとは思いつつ。本題に入ります。

前振り長かったなぁ・・・どなたかついてこられているかしら。

そんな、天然記念物に近い父と同様の親戚のおじ様が、どうやらおじ様が亡くなる直前に約束を交わしたらしいのです。
「俺がいなくなったら、お前に俺の家族も頼むからな」
と、いや・・・。私がこの話を聞いたときは、約束チャウやろ。
単なる、弱った高齢者が心配で口走った言葉なだけよな。
とは思ったのですが、父は「男同士の固い絆に基づいた絶対に守らねばならぬ約束」と判断したそうです。

これを元に、おじ様が亡くなった後に一悶着起きました。

父は、俺が全部何もかも任されたから「俺が取り仕切る」と思ったようで。
仕事しかやってこなくて、社会の一般常識も知らず。
親戚付き合いが何であるかすら知らない、上記の様な昭和の親父が何をしでかすのか。私の想像を遙かに超えて、宇宙空間まで到達しました。

まずは、葬儀と通夜を決める葬儀屋と親族の席に出席。
既に、ここで「家族でないのになぜ?」ですが父からしたら、兄貴との約束があるから俺が取り仕切らねばならない。と言う理屈がまかり通ったらしい。驚愕でしか無いけれど。

その上で、菩提寺と故人の子供達の予定を擦り合わせた結果。
父が新型コロナウイルスの予防接種を予約した日に、葬儀が重なり(えっ?)その場で大暴走。
「俺がその日は駄目だと言っているのに、なぜその日で調整するんだ」
全員が飛び上がるほどの怒鳴り声を上げて、説教開始。

そう、理屈は「兄貴に俺が頼まれているのに俺が出られない日にするんだ!おかしいだろう!」と・・・。
はい、アタオカなのはアナタでしょ。ってヤツなんですが。
自分を中心に世界が回っているので、そんなに大切約束なら自分の予定を全てキャンセルするという気持ちすらない様でした。

「俺は帰るぞ!」
誰にも、賛同して貰えないと分かるとサッサと退場。
その上「もう、あいつらとは絶縁だ。俺を立てる気が無いなら、今後一切つきあわねぇ!」と絶縁宣言をし。妻にも、お前も一切連絡を取るなと命令。

その時点で、母から私に愚痴を兼ねた連絡が入り。頭を抱えるという状況になったのでした。ここまでなら「まあ、いつものヤツですね」で終わったのですが・・・。

ここからが、本番でした。
父が暴れまくっているので、ワクチン予約は私がネットで取った為。黙って、予約日を変更。→ここで勝手な事をするな。からの行く行かないで、大揉め。
私的には、大馬鹿者め!黙っていけ!行かないと、予約をキャンセルして消してやるから自分で取れ!でした。

「ワクチン別の日にしても、葬式には行かないぞ」と喚いている所に、知り合いがやってきて。
「〇〇さん亡くなったって聞いたけれど、今連絡するのも悪いのでご親戚のこちらに伺いに来ました」
とやってしまったので、ここで父の怒りバロメーターがまた上がりました。我々世代としては、なぜそこで余計に怒るのか?と思いますが。
父曰く「俺もまだ葬儀の日程も時間も聞いてない」これが怒りの原因だったようです。
「知らないなんて、恥をかいたじゃないか。また俺の顔を潰しやがった。何度俺に恥をかかせたら気が済むんだ」

えっ・・・だって、アンタさっき絶縁だとか、葬儀には出ない。お前も出るなとか言ってたよね。って思ったのですが。もうハチャメチャ(笑)

その上に、亡くなったおじ様の嫁様が知らないであろう親戚(故人の幼なじみ)に、母が亡くなったという連絡を入れたことで、また一悶着。

「俺の許可無く、誰にも連絡をするな。一々断ってから、電話をしろ。
 何をするにも、お前は俺の許可を取れと言ってるんだ!!」
娘の私は、呆れて開いた口が塞がらない状態に。

さすがの母も、モラハラ夫にぶち切れたらしく
「私はアナタの奴隷ではありません、それともアナタの奴隷ですか」
ちーんw
それを聞いた父は「奴隷だろ、奴隷に決まってる!!」
ちーんw

それを聞いた私の脳みそは大噴火。
「もう、何でも良いから荷物まとめてこっちおいで。限界越えたよね?」それでも、母は父の擁護を開始し。
電話口で、父の怒鳴り散らす声が響き渡るというカオスに発展。

はい、さすがに母の危険を感じて警察に通報しましたよ。

だって、父の声が興奮し過ぎて裏返って怒っているのか泣いているのか分からないレベルで。何をしでかしてもおかしくない状態に思えたので。

警察も、現状を話したところ直ぐに介入したいとの申し出でしたが。
母が断るという。まあ、想像通りの結果になりました。

モラルって、何でしょうね。
毎回、思うのです。
世代が違えば、モラルは違ってくるのは理解出来ますが。
親子でここまで違うものですかね。

妻を自分の持ち物と思うのは、昭和半ば世代までの典型かも知れませんが。
奴隷だと、躊躇せず言えて。
恐怖で支配しようとするのは、モラハラ以外の何物でも有りません。
これで、言うなりにならなければ、手を挙げるのも時間の問題です。

ただ、これは言うなれば「犬も食わない」夫婦間の問題であって。
子供であっても、手を出すのは精神をすり減らせるだけで意味が無いことだと、色々と手出ししてみて感じた出来事でした。

その後、父が私のご機嫌取りをしようと「日本酒送ろうか」とか言い出したので。今回で懲りた為「結構です」お断りした上で「今回の事で、付き合うのは無理だと感じましたので、貴方は私の中で死んだ事にしますので。絶縁させていただきます」と宣言しました。

父の返事は「俺は娘に絶縁される覚えは無い!勘当だ!!」だそうです。
すっきりしました、本当に世代を跨いだモラル差は許容できても。
その上に、モラルハザードが乗っかると無理らしいです。

世の中の親のモラハラに困っている皆様に言いたい。
諦めると楽になりますよ。

なんかよく分からない締めになった書き物でした。
お粗末様でございました。