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フルタイムワーママが幼稚園転園するときの覚悟とメリット~覚悟編~

同僚がこの度、スタートアップ×フルタイム×幼稚園ママデビューするということで、かつて同じ道を通ってきて今に至る経験をまとめてみようと思います。紆余曲折ありながらも、幼稚園×フルタイムで2年半が経過しました。


保育園からの転園のきっかけ

転園時は、やはり涙涙でした。同じクラスの子たちがみんな絵を書いてくれて子育てスタートからの思い出で大号泣した母でした。

我が家は年子。娘2歳3か月、息子9か月で保育園デビューしました。そこから息子3歳。娘4歳7か月までの2年半近くお世話になりました。大好きな園でしたが、きっかけとしては、以下。

  1. 引っ越しで市外となり、園が遠くなった
    (片道車で20分)

  2. 息子が入園のタイミングになった

  3. 園の方針に疲れてきた

やはり園は近いことが神です。
夫の職場の園だったので、基本夫が送迎でしたが、夫が不在の場合は用事もないのに20分かけて送迎×2を繰り返さなければならず、かなりのストレスでした。なので、実は引っ越しがなければ転園はしなかったかもしれない、そのくらいここのファクターは大きかったです。

そして、園の方針。
本当に大好きで、お世話になった先生たちには今も感謝の気持ちでいっぱいなのですが、息子が置き去りにされたことがありました。これ、本当に決定打でした。

また、遊びを重視する園だったので、正直上の学年に上がっても学びや、アウトプットの精度が上がっているように感じられず、このまま行っていいのか?という不安は尽きませんでした。

あとは、洗濯に疲れた…。
泥遊びが盛んな園だったのですが…。ここからは写真を見て感じていただきたい。これを卒園までの6年間向き合い続ける苦労よ…。友人もこれがネックで退園している人、結構いました。

信じられない汚れで帰ってきた日、こんな遊びをしていたらしい
元の色はピンクとグレーです。この後ウタマロで洗ってから煮る作業を施した…

当時自分が書いていた日記には、こんな分析がされていました。

【今の園のメリット】
・会社の保育園なので、会社の人しかいなくて共通認識がある
・慣れているので安心
・のびのび育ててくれる
・延長保育無料
・2人目は半額・保育料安い
・子どもが慣れている・友達もいっぱい
・給食美味しい

【今の園のデメリット】
・小学校は完全にバラバラ 
 友達いないなかの入学になる
・娘が入園後、
 1年間は息子が遠い園に通うことになる
・遊び中心なのでお勉強的なことは少ない
・集団行動とかできるようになるか心配
・泥遊びがすごいので大変
・行事の質は幼稚園より落ちる気がする

覚悟が必要な「幼稚園と保育園の大きな違い」

お弁当はやはり地味に大変な作業。毎日の園もあるので、頭が下がります。

結果、悩みの末息子の入園に合わせて、息子年少・娘年中で転園を選びました。大きな違いはまとめると以下。ある程度覚悟はしなければいけないことかなと思います。

※あくまで私が通う園の事例となり、すべてがこの特徴とは限りません。
※我が家が通う園は、預かり保育をしている幼稚園で、幼保一体型のこども園ではありません。

  1. 預かり保育は預かりであり、教育・保育ポリシーを求めてはいけない。

  2. 他の子と比べ「お迎えが相当遅い」という思いを子どもにさせる。
    もちろん延長保育はない。

  3. 昼寝がないので、子どもはくったくた。

  4. おやつは平気でチョコやアイスが出る。市販のおやつで量は少ない。

  5. 宅配給食なのでお代わりはできない。

  6. 細かい荷物が多く準備が大変。お弁当もあり。

  7. 平日行事など、仕事を調整しての参加が必要。

  8. 保育園よりもかかる教育費用は多い。
    (制服代・教材費・預かり保育費)

  9. フルタイムワーママの友達ができにくい。

保育園とはホスピタリティが違う

最初、衝撃だったのは預かり保育は3学年一緒くたで全然先生のリソースが足りておらず、おしっこを漏らしてしまった息子が放置されていたこと。これは、だいぶショックで園にも掛け合いもしました。(平謝りされた)
保育園であれば、そんなことは無かったはずと、当初息子に不憫な思いをさせたとかなり後悔しました。

一人一人に快適な衣・食・住を提供する保育園とは異なるんだな痛感したのでした。お昼寝もその辺で子どもが行き倒れていたり、夏休みは昼寝時間を取っていても大きな毛布を床に引いて雑魚寝させていたり...。保育園を経験していた親からすると衝撃的な場面でした。

おもちゃも保育園に比べると圧倒的に少なく、特にうちの園はおもちゃを徹底吟味しているせいか、本と折り紙などがメインで、各々が遊べるおもちゃが豊富にないことは、「子どもがつまらない思いをしていないか…」とざわざわしていました。

特に夏休みなどの長期休みがやはり過酷で、日ごろ過ごしているクラスではないので、遊びのバリエーションが少なく、娘も息子も長期休みに弱音を吐くシーンが多々ありました。

お腹が空く不憫さ

そして、みんなが働いている環境とは違い、預ける理由も様々なので早いお迎えの子が多く、フルタイムで最終まで預ける我が家には、精神面も体力面も酷でした。特に給食のお代わりができない、おやつがパワー系でないゆえの腹減り問題(保育園のおやつはおにぎりとかパンとか腹たまりするものが出る。)は非常に不憫に感じてしまいました。

親の平日の出番の多さ

コロナ明けの開園時は、通常週1回のお弁当のはずが、「ご家庭の味が安心するから」と一か月お弁当に方針を切り替えられたときは白目でした。
また、誕生日会・●●参観・●●鑑賞など、行事はすべて平日に実施されるので、時間給・中抜けができてリモートワークできない環境だと参加できないと思います。

我が家は年子で、学年別での行事開催のせいで、1週間に6回中抜けして参観などに行ったこともあります。特に出勤系のママはめちゃくちゃ調整に苦心していました。

保育園よりも親の出番は圧倒的に多いです。
コロナのおかげ?もあり、クラスのママさん交流はあまりなく、免れた部分も多かったのですが、アルバム委員・プレゼント委員など、ママ同士で係を決めて先生に贈呈するなど、練り上げられているママ間伝統と格式があり、正直ついていけずに、ひたすら実行委員のみなさんに感謝していました。特に、卒対委員の皆さんの卒園式かける情熱のすごさには、一芸を見る思いでした。

そういう意味で、お迎えの後ひたすらだべっている「ママ交流」を一切しなかったので、気軽でもあり。でもママ同士の内情を知らないこともあり、空気が読めてないことがたくさんあったと思います。密なママ友交流にはなかなか至りませんでした。ママ友の数は保育園のママのほうがまだ繋がっています。

山場は半年まで

コロナの中での入園となり、自宅保育2か月の5月末入園となった関係で、親子ともに密な時間を過ごしたせいもあり、幼稚園生活の立ち上がりは、本当に苦しいものでした。

幼稚園に入れて2週間後の当時の日記より。

預かりがあるからって安易に幼稚園にスイッチは
絶対に簡単に考えてはいけないと思います。
メリットデメリットを考えて
子どもにとっての安全地帯と
親にとっての安全地帯になりうるか
きちんと判断したほうがいいように
思います。
「子どもが不憫な思いをしていないか、心配」
と感じることなく、過ごせた保育園だから
安心して働けたなと思います。
今の状況だったら、私は気が狂ってとても働けそうにもありません…。

だいぶ泣いていますね 笑 
入園半年後の日記でもこんな発言をしています。

結論からいうと、
フルタイムママが絶対保育園がいい。これにつきます!

1年前の自分にアドバイスをするなら、
絶対保育園転園の手続きをしなさいと
強く勧めたいと思います(できないけど)
我が家のような働き方には、無理だった!厳しかった!正直しんどいです。

正直、今でも4月転園させるか悩むレベルです。
ただ、娘も息子も幼稚園に慣れてきて楽しんでいるので、どうしてもどうしても限界が来るまでは継続かなと今は腹をくくっています。4・5歳児のクラスは大概空いているので、いざ転園しようと思ってもできそうなので…。ただできれば避けたいところです。

めちゃくちゃ転園を検討していますね 笑

しかし、親子ともに「適応」する

初めての運動会には大いに感動しました!

色々な覚悟を上げました。
過去の日記を振り返ると、入園半年の時点では、「ワーママは絶対に保育園がいい。その一択しかない」と断言していましたが、今はそうとは思っていません。子どもの成長のためにぶれずに、子どもに寄り添う動きができれば、幼稚園×フルタイムワーママも可能だったなと思います。

特に、子どもの適応力はすさまじく、おもちゃが全然なくてつまらなそうで、当初保育園に帰りたいと言っていたところから、絵が飛躍的に発達したり、手遊びを覚えたり、本をじっくり読むようになったり。仲の良い友達と過ごせれば、おもちゃがなくても楽しい時間になるものなんだと感じました。

子どもが退屈しないように、不憫な思いをしないように「与えなければいけない」というところから、子ども本来の楽しむ素質を引き出すには与えることだけではないなと感じています。

ただ、間違いなく言えるのは、フルフレックス×リモートワーク×中抜け可だったから。そうでなければ、無理だと断言します。

今回は、覚悟編についてまとめましたが、次回メリット編を更新します。結論から言うと、頑張って幼稚園ママとしてやってきたことは親子ともに糧になったなと、特に入学を経て強く感じています。

メリット編はこちら!


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