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中国でのスーパーの距離感。それと冷凍餃子と冷凍湯園のはなし。

 僕は中国では昆明と広州に住んだことがあって、昆明の家の近くには市場が、片道30分弱歩けばスーパーのカルフールがあった。運動にちょうどよかったのでスーパーに歩いていった。広州のときは家の近くにスーパーのウォルマートがあったので基本ウォルマートで買い物をしていた。

 昆明のスーパーで買う商品は、日用品に加え、ソーセージ(広式香腸)、ハム、ひき肉、冷凍食品、麺、牛乳、米、海苔、ヨーグルト、ジュース、ビール、日本の商品(つまり輸入商品)、トイレットペーパー、たまの贅沢で刺身のサーモンを買う。

 あれやこれや買うと、最高紙幣の100元以上かかり、たまに200元超えることもある。例えば牛乳は安いもので10元代前半、いいものだと20元くらいする。1元=15円で計算してもらえればわかるが、中国の買い物は結構コストがかかる。野菜は市場のほうが安いんだけど、加工(食)品となるとスーパーのほうが安い(昨今ではネットの方が安いことがよくある)ので、スーパーでは日本で発行された銀聯カードで支払い、マイレージをためている。レートは悪いけど、マイレージに換えられるので悪くない。

 脱線すると、海外での生活のコストの安さについては、海外にいると保険は基本きかないかわりに、日本の年金(任意)、住民税、国民健康保険は払う必要がないのがポイントで、あの毎月かかるウン万円を払う必要がないので、結果海外に住んだ方が安く済む。海外に行くんだったら、自分と親が元気なうちに行った方がいいですよ。

 それはさておき中国のスーパーで売り場面積が広いのが冷凍食品のコーナーで、日本以上に冷凍庫がずらーっと並んでいる。じゃあ日本のように様々な食が冷凍食品として提供されて、いつでも食べたい料理をレンチンして食べれるのかというと、そんなにはないです。

 スーパーの冷凍庫全体を10とすれば10のうち7が冷凍の餃子と湯園(タンユェン)と点心で、残り3に冷凍肉とか中華系カレーナンとかステーキとかピザとかがある。

 湯園ってのは、ボール状のもので、外は団子のような皮で中に甘い餡が入っている主食だ。月餅と比べても甘すぎず、おやつじゃなくて主食で、割と朝食で食べがちだ。餃子もレンチンでなく茹でるだけ。茹でるときには同じく中国のスーパーで売られる円盤型の無味の海苔をちぎって一緒に茹でることは割とあった。多分それは知り合いや食堂での作り方で学んだと思う。

 餃子も湯園も複数の会社が異なる値段帯の中身が異なるものを用意しているので、実際のところは数社の餃子と湯園で冷凍食品の多くを占める。なのでそんなに冷凍の中華料理が選び放題で、いつでも家中華!とかなんて夢のような話はない。

 餃子や湯園は上位商品と下位商品では値段が3倍くらいあって格差がすごそうなんだけど、両方食べてみると、高い商品はパッケージがよくて餃子なり湯園なりがひとつひとつ敷居で区分けされていて具も上品、安い商品は透明のゴミ袋みたいな袋にドバドバっと入っている。しかし値段差ほどの味の差は感じなかったので、前者を買っている。

 そんな感じで中国のスーパーの定番の餃子や湯園が、日本各地に点在する、中国人経営の同胞向け中華食材屋に売られている。もちろん中国で食べられる商品ラインアップのうちのほんの一部だけど、そうはいってもだいたい一緒なのでラインアップの少なさは気にしなくていいと思う。

 サワラ餃子はうまいとくいついてきた高口さん。

 値段は湯園が300円、餃子が700~800円程度で買えたはず。餃子が700~800円というけど、これが結構な量なのでコスパは悪くない。これを買って家の冷凍庫に入れておき、食べたいときに茹でるだけでリアル中華な味が口に広がる。日本の餃子と違うので、初めてであれば、いつもと同じ退屈な食事が、新鮮に思えると思いますよ。

 「中国商店の存在は気になっているけど何買っていいかわからない」と店に入れなかった人もいるかと思うし、入ったところで目が泳いでしまうのもわかる。まずは店に入ったら、冷蔵庫冷凍庫に向かい、冷凍餃子と湯園、それにまんじゅう系の点心を買ってみよう。世界が広がるし、案外コスパがいいし、毎日の食生活にバリエーションがつけられます。


追記)オンラインでの中華食材購入に関心があれば、こんな感じで売ってるよと記事にしています。よろしければこちらもご覧くださいまし。


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