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#4 コロナ後遺症記録 仮説検証による治療法の模索

正式に復職してから1ヶ月間、毎日体力ギリギリでした。業務が落ち着いたので再開します。今回は、頭痛・不眠症・疲れやすさの改善のために試した治療法について、自身の仮説検証の結果を踏まえながら紹介します。

◆まずは上咽頭擦過療法(EAT)から

平畑医師のチートシートの内容も参考にしながら、まずは「上咽頭擦過療法:Epipharyngeal Abrasive Therapy」(以下、EAT)を試すことに。EATの詳しい説明は、日本病巣疾患研究会のホームページに記載されています。また、EATの有効性についてはこちらの論文に書かれています。

たまたま近所の耳鼻科でEATを実施していたので、話を聞きに行き、まず検査を受けました。検査の結果、やはり上咽頭に若干の炎症が見られたため、その場でEATを実施。激痛との話を聞いていましたが、自分の場合は炎症の程度があまり激しくなかったのか、泣くほどではありませんでした。

ただし、5~10分ほど経つと、喉奥が焼けるような痛みに襲われ、血混じりの痰が出ました。慢性上咽頭炎の定義は、EATを行うと上咽頭から出血し、患者は疼痛を自覚することとされているため、やはり自分は慢性上咽頭炎だったと判断できました。

ちなみに後遺症外来(内科)では、慢性上咽頭炎ではないと断言されていました。後遺症外来を名乗る資格ないじゃんって言ってやりたい。。。医学を否定するわけではありませんが、やっぱり医者って未知の病気に関しては素人なんですよねw 患者が自ら考えて行動するしかないんです。

◆EATで疲れやすさが徐々に改善

EATについては、感染後2ヶ月~4ヶ月の間に週2回のペースで計13回ほど実施しました。また、その耳鼻科では、自律神経失調症に効果があるといわれる「星状神経節ブロック照射」という治療も受けさせてもらっていました。

5回目くらいまでは割と即効性があり、実施後1日ほど経ってから、体がだいぶ軽くなるのを何度も感じました。疲れやすさが徐々に改善し、以前は徒歩15分の最寄り駅まで歩くだけでぐったりしていましたが、電車に30分~1時間ほど乗って映画館に行ったりできるようになりました。

ちなみにEATと星状神経節ブロック照射の治療費は、両方合わせて1回あたり740円でした。安価で副作用もないため、保険適用の利かない鍼治療や、怪しい民間療法を試すよりよっぽど価値があると思います。

ただし6回目以降はあまり大きな変化は見られず、出血も疼痛も自覚しなくなってしまいました。そこで、不眠症治療のために別の方法を試しました。

◆不眠症改善のためのマインドフルネス瞑想

どこで聞いたかは忘れましたが、マインドフルネス瞑想が不眠症に一定の効果があると知っていたので、早速試すことに。たまたま持っていたOura ringというバイタルセンサーのアプリにアイレスト瞑想の機能がついていたので、それを使うことにしました。

アイレスト瞑想とは、体の各部分すべてをゆっくりと時間をかけて体感する方法です。時間はかかりましたが、やはり徐々に眠れるようになりました。以前は頭が冴えわたって考えが止まらくなってしまっていたのが、ちゃんとあくびが出て、頭がぼーっとする感覚が戻りました。

◆頭痛が一番難しい

不眠症と疲れやすさが改善し、だいぶ動けるようになってから、日帰り旅行のような遠出もできるようになりました。ただし、動きすぎると頭痛が出るようになってしまいました。こればっかりはEATも瞑想も効かず、だいぶ悩まされました。耳鼻科では偏頭痛と診断され、呉茱萸湯という漢方薬をもらいましたが、やはりそれも効きませんでした。

そこで、頭痛の症状を細かく観察し、発症と寛解のタイミングを細かく記録しました。その結果、ストレスを感じた時や、首・肩が凝ったときに多く発生し、主に保温によって改善することがわかり、緊張型頭痛である可能性が高いことが分かりました。保温やストレッチにより、血流を足から頭に戻すことで改善することができました。平畑先生がセルフケア一覧の中で保温を推奨している点にも通じるものがあると感じています。

◆その他効果のあった治療法

上記を含め、実際には様々な方法を試しました。その一覧を書き出してみます。ただし、上記及び下記の方法が、自分以外の人にも効果があると保証することはできませんのでご注意ください。

①疲れやすさ・・・EAT=◎、ハイチオール=〇、鼻うがい=△(回数が少ないため効果不明)、補中益気湯=△(食欲が増しただけ)、アロマオイル=×、マッサージ=×(倦怠感が強くなった)、ビタミン剤=×、鉄分補給=×、糖質制限・生食制限=×

②不眠・・・マインドフルネス瞑想=◎、アロマオイル=△、寝る前に水を飲まない=×

③頭痛・・・血行改善=〇、瞑想=△、アロマオイル=×、呉茱萸湯=×

◆見えてきたこと

これらの経験を通じ、コロナ発症から後遺症発症に至るまでのストーリーが少しずつ見えてきました。具体的な病名は不明ですが、自律神経障害が関係していることは確かだという確証を得ています。また、上記を実践することも大切ですが、それによって「自己効力感」を得ることが最も重要ということも分かってきました。この辺りも今後詳しく書くつもりです。

次回は1ヶ月以内に更新したいと思います・・・
読んでくださりありがとうございました。



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