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世界をつくるメディア|山をおりる Newsletter Vol.01 [Introduction]

Photo by Paul Earle on Unsplash

山をおりる Newsletter Vol.01 より転載(2020年5月20日配信)

収録|5月14日@Discord

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Haruguchi: あとシンプルに、メールって見るよねw

Nakatsuka: メール見ますねw未読を消す中で、気になったトピックだけ読むとかやります。笑

H: それやるなー メールの冒頭に目次があったほうがいいのか

N: Lobsterrとか、ぱーっとスクロールして、気になったとこだけ読む。
目次は合ったほうが良い気がします。あとは件名ですかね?どういう件名だと読みたくなるか。社会人のメール術のNewsletter版w

H: そういうの総動員しましょうw
あとは有料にしようとしていることに一抹の不安はありますね……

N: 有料で気がかりなのは、無料でも面白いコンテンツがいっぱいある中で、世の中的にも情報は無料でシェアするようなものって感じがあるじゃないですか。それに逆行しているところですねぇ。

H: うーむ

N: 多分軸足の問題で、takramはまずデザイン会社があって、Newsletterをやってる。

H: ふむ

N: 今それぞれの仕事がありますが、山おりとしてはどこが軸足なんだっけ?ということなのかな?と

H: なるほどね。たとえば第1号で紹介しているThe Correspondentは有料の情報メディアなんだけど 記事を書いてるライター(通信員=correspondent)それぞれが自分が取り上げる内容をしっかりテーマとして掲げていて、そのストーリーを追えるようになってるのよね

N: なるほど。面白いですね。

H: それがまとまってシリーズになってる

N: あーこれいい。笑

H: だからやっぱ、メディアとしてどんなストーリーを描くかが、これからのメディアが考えないといけないことで、それにはやっぱりお金が必要で、そのサポートを同じように思っている人にしてもらいたい
クオリティを一緒につくっていきたいって言うと逃げてるみたいだけど、なんかそんな感じかなあ インディペンデントなメディアとしてね

N: ふむふむ。The Correspondentを見て思ったのは、テーマに対する時系列や人物が明示されている点がメディアとして重要な気がします。 ネット記事は単発で受容される印象が強く、コンテクストが拾いにくい。
メディアというプラットフォームの設計として重要というか。それに加えて、シリーズのテーマと人物が、信頼感も与えてくれる気がします。

H: あれだな、既存のメディアがすでに起こった事実を情報として組み上げていくのに対して、こういう世界がほしいっていう動機から情報を編んで事実をつくっていくような(ポスト・トゥルース的な)メディアを考えているのかもしれない

N: これをそのまま山おりでやると仮定すると、最初のころ1年1特集という話をしていましたが、特集というよりシリーズの設計、複数のストーリーが同時に進んでいく感じを出さないと行けないのかな?と思いました。

H: うんうん

N: >情報を編んで事実をつくっていくような(ポスト・トゥルース的な)メディア
これ良きですね。

H: それあとから気づいたんですけど、ウェブで特集1.0、それを発展させて紙の雑誌で特集1.1をやるっている建付けを考えてたじゃないですか

N: はい。

H: (ほとんどの人がいまはじめて知っただろうけどw)

N: www

H: それを継続して1.2、1.3ってつくっていけば、おのずとそういう設計になってるんですよね
雑誌のVol.を積み上げていくやり方がどこか限界があるなと思っていて、そうやってひとつのストーリーを繰り返し議論しながら、それが複数あるっていう状況がいいなと もしかしたらその窓口みたいなのがNewsletterなのかもね

N: わかります。線形じゃないというか。線形だと今の関心をカバーしきれない。
脱線できないことが運営していく上で息苦しさになっていくような感じがありましたね。

H: あったねー、そこからちがう山をおりるが生まれるわけですがw

N: ですですw
また黒鳥舎の話に戻ってしまうのですが、Twitterの運営の仕方も、黒鳥舎としての発信アカウントと、国外のガバメント(だったはず)系の情報の発信アカウントで分けてるんですよね。レーベルみたいに。同時並行かつ関心のある領域だけチェックできるような仕組みは重要なのかもしれません。

H: なるほど

N: アカウントの画像などは同じで、TL上では一見同じなのですが、シリーズとして切り分けてあるところが検索性も良く使い勝手が良いなと思いました。

つづく

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