私が好きな「沖縄ローカルCM」
まずは一本の動画をご覧ください
沖縄の食品CM「とぅんじーじゅーしー」
「じゅーしー」とは沖縄の炊き込みご飯のことで、ごはんを炊くときに加えるだけで簡単にじゅーしーを作る事ができる、オキハムの商品をPRするコマーシャルです。
さわやかな女性が軽快なリズムとポップな音楽に乗せ、商品名を繰り返し発信する事で、印象的に「おいしいじゅーしー」を訴求してきます。
この女性は沖縄テレビ(フジテレビ系列)の人気ローカル番組「アゲアゲめし」に出演、沖縄県内を中心に活躍するタレント・モデルの嘉数ゆりさんです。
TVerでも配信されているこの番組。そこでもまさに、気持ちよい食べっぷりを披露してくれる彼女。 うちの母を筆頭に、沖縄の“祖母世代”に刺さっている今話題の人気タレントです。その彼女が紹介する商品なんだから、間違いなくこのじゅーしーもおいしいに違いないと思います。
軽快な音楽の正体
次はこの軽快な音楽にも注目していただきたいと思います。
この独特なアップテンポな音楽は「ソウルカリプソ」と呼ばれ、中米はカリブ、プエルトリコで人気のポップミュージックです。
30代のくらい方にはMINMIの「シャナナ☆」や、レゲエ好きの方なら「MIGHTY CROWNが流行させたIWER GEORGEのダブプレート」の音楽と言えば伝わるのではないでしょうか。(10年前の例えですみません)
南国の音楽・ソウルカリプソを見事、南国沖縄の料理・じゅーしーのPRに落とし込んだのがこのコマーシャルの素なんだと思います。軽快な4拍のリズムに、商品名をシンプルに訴求する潔さが気持ちよいですよね。
じゅーしーを良く嚙んで食べる、咀嚼を促す事もできそうな軽快さです。
そもそも「とぅんじー」って???
ここまで、じゅーしーと音楽の話しかしてきませんでした。コマーシャルで繰り返し言われているのは「とぅんじーじゅーしー」です。
じゅーしーは先にも述べた通り「炊き込みご飯」のようなものなのですが、これを「とぅんじー」に食べる事が、つまり「とぅんじーじゅーしー」なのです。
「とぅんじー」=「冬至」
「とぅんじー」とは沖縄の言葉:しまくとぅばで「冬至」の事。つまり寒い時期である「冬至」に、栄養満点な「炊き込みご飯」を食べて、家族の健康を願う沖縄の行事、それが「とぅんじーじゅーしー」なんです。
沖縄のじゅーしーには、豚肉や椎茸、ひじきなどのほか、里芋も入ります。たくさんの実をつける里芋は「子孫繁栄」の象徴として願いが込められています。
また、この時期になると街の弁当屋には大量のとぅんじーじゅーしーが並ぶのが風物詩となっています。
「無病息災」「子孫繁栄」のとぅんじーじゅーしーを、是非みなさんオキハムのじゅーしーの素で作ってみてはいかがでしょうか。
寒い冬の行事に、夏の音楽をぶつける大胆さ。と思いましたが…ご安心下さい。このCM、夏にはもちろん「うんけーじゅーしー編」も用意されています。内容はそのまま、歌詞だけ変えているのでそのまま変わらずお楽しみいただけます。
「うんけー」とは沖縄のお盆の事。夏の盆近くになると、じゅーしーや、中味汁、重箱を仕込むのは大変なお仕事なのですが、こういった商品があるととても便利ですよね。
待ちきれないという方には。。。
是非オキハムのCMライブラリのページがありますので是非ご覧ください。全国の沖縄ファンの皆様にも楽しんでもらえるCMもいっぱいです。是非ご覧下さい。(個人的にはお歳暮/お中元の組踊CMを推しています。)
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