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自分のことをうっかり忘れて日々生きてます。


こんにちは。山内ひでおです。


男性として生活している今では
自分が過去に戸籍上、女性だったなんてことは
うっかり忘れて過ごしていることが多いです。

もちろん、生活の中で
元々男性の身体で生まれてきた方と
同じように出来ないこともあります
トイレとかですね

(僕、下のつける工事はしていないので
トイレは毎回個室です)

ただまぁ、それが出来ないから
「俺はやっぱり男じゃないんだ…」
とか別にいちいち思っていなくて

それぐらいなんだかもう
自分の中で、性別で物事を判断していなくて

それこそ昔は
自分が「女性」という事実が
どうにもこうにも嫌だったんですが
なんだか今となっては
その過去もあっての僕だもんな
と、捉えられるようになりました

例えるならば
出身のようなものでしょうか?


今、東京に住んでいるけど
幼少期は田舎で生まれ育ちました
みたいな

「どうも、女性出身、男性在住の山内です!」
とまぁ、そんな感じ

決して戻りたいと思っているわけではないけれど
あのときの自分は
あのときの自分なりに
精一杯生きてたもんね

と、本当に自分の大切な一部分と思えています



戸籍変更の治療をはじめるために
OLさんしていた会社を辞め転職をし
今の会社に勤め始めた僕

(転職を機に今の会社で男性ってことにして働かせてもらいながら
治療を進め、戸籍変更まで完了させました)

先日、僕の過去を何も知らない新入社員の女の子に
「山内さんってずっと穏やかな人生歩んできてるタイプですよね〜きっと」

なんて言われ

「そう?ありがとう〜」

とゆるりとかわしながら
心の中では…

いや、ちょっと前まで
君と同じOLさんだったけどね?笑
穏やかなのかな〜僕の人生
元OLおじさんですよ~
はい、こんにちは〜


なんて思ったときに
そういえば元は女性でした
ってことを思い出すぐらいで
それ以外でそんなにそんなに日常で
思い出すことは日々ありません



OLさん時代の飲み会の席

ずっと彼氏がいない(彼女はいた)という僕

上司にいつも
「山内さんさ〜好きなタイプはどんな人なの?」

なんて
心配して聞いてくださる方がいましたが

「長澤まさみですね」

とまっすぐな瞳で言いたい気持ちをぐっとこらえ
クソ真面目にも
「男でも女でも当たり障りない答えはなんだ!?」なんて
ない頭を必死に使い
捻り出した答えが

「自分持ってる人ですかね(真顔)」

上司「…。そっか。いいよね、そういう人。」

あのときの上司のひきつった顔は
今でも忘れられません。笑

飲み会であたたまった空気の中
上司の酔いがすっと冷めてしまうような
そんな言葉を投げつけてしまう
人生迷子の僕に
(しょうがないよ、僕必死だったんだもん)

大丈夫だよ
いつかそんな日もあったよね
なんて笑える日がくるから!!
むしろネタをたくさんありがとう

と心の底から言いたい


そのぐらい、性別の事は
うっかり忘れて日々生きております。



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