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ふくたに ひろし写真展「CUE#2 A peek into HABANA」無事に終了しました。

2024年5月29日(水)〜6月2日(日)たかつき gallery R

お久しぶり。早いもので前回のnoteから半年ちかく経ってしまった。
本来ならば毎週くらいは更新して、それなりにnoteの使い方を習得したり、「いいね」やフォロー数を増やす努力をするものだが、根がグータラな人間なのでこんな気まぐれ投稿になってしまっていること、特に申し訳ないとも思っていないのだが、なんちゅうか、このうしろめたい気持ちの居心地の悪さを、ズルズルと引きずりながらタイトルのことについて書いてみたい。

まず、写真展をやりました、という話。
え? 
これからじゃなくて?
終わったってことですか?
お知らせとかじゃなくて? 

…はい、無事に終えることができました。まことにありがとうございました!

お知らせに関しては、DMハガキとかX(旧ツイッターって書くのめんどくさい)インスタ(ってまだ言ってるよね?)フェイスブック(で合ってるよね?)などで先行してお伝えしていたのだが、noteはどうしてもなんかまとまった文章を書かなあかんかな? などとぼんやり考えているうちに、気がつけば写真展目前の制作ラストスパート体制となり、そして搬入、本番、終了、搬出と、怒涛の如く過ぎ去って、今はただ爽やかな風を感じるが如く、いや、正直に言えばもぬけの殻状態からの、ちょっとだけ日常戻ってきましたってところで、Macのキーボードを叩いている状態というわけである。

4月から京都芸術大学美術科写真コースへ入学し、本来ならば社会人大学生として仕事と学業の二刀流で充実している予定、だったはずだが、このタイミングで個展の予定を入れてしまったため、5月のスクーリングは不参加ということで、早くも卒業必須の授業を二つほどすっ飛ばしてしまった。しかしながら後悔はあるかと問われればこう答えよう。
「後悔など微塵もないわ!」
あ、上の台詞は「北斗の拳」とかそっち方向の読み方で頼む。間違っても宝塚的なベクトルではない。

まぁ、とにかくやって良かった。これから初心に帰って写真の勉強をするわけだが、大学生ビフォー・アフターがしっかり比較できる客観的な視点とともに、なぜこの時期を選んだ?という自分のバカさ加減をやわらかく受け止めたい。今回は独学最後の個展ということで色々と初めてづくし、個人的に充実感はかなりあったと言って良い。

今回、個展4回目にして初めてのカラー写真。過去の個展に関してはプロフィールにある最初の投稿に追加してしているので、興味のある方はそちらをご覧いただくとして、キューバのハバナで撮影した写真をモノクロで展示するか、カラーで展示するかで大いに悩んだわけである。自分としてはモノクロの方が好きなんだが、この街独特の空気感を感じてもらうためにはカラーの方が良いのではないか?と考えて、今回は初めてカラー作品で埋め尽くしたというわけである。冒頭の写真は今回の展示でも特に人気の高かった、いわゆる「キューバ」と言えばこんな感じ、というイメージの写真であるが、この独特のピンク色とそこで客待ちするドライバーたちの雰囲気は、モノクロにすると伝わらない。そしてハバナの街は、私が考える以上に色彩にあふれた世界だったわけで、だったらもうわざわざモノクロにすることもないじゃんカラーでいこう! となったわけである。

そして冒頭の写真以外、いかにも「キューバ」という写真はなるべく外して、ハバナに暮らす人たちの日常をスナップした写真を多く展示したのが、好評だったのは嬉しい限りである。

それともう一つ、写真と動画の融合を試行錯誤して、この個展で初めてお披露目となった展示に、良い手応えを感じられたのは大きかった。コロナ禍の外出自粛中に、部屋にこもって色々実験を繰り返していたことが、やっとカタチになった。大型のモニターを常設している写真ギャラリーという場所が、今回きっかけとなってこの個展開催につながったわけだが、そいういう意味で「たかつき gallery R」さんには感謝しかない。まさに写真展のタイトルにある「CUE」をいただいたという気持ちである。

50インチのモニターに映し出される展示を見て「やっぱデカいってええなぁ…」と、あらためて感じたし、写真という表現に真剣に向き合っている人たちに、めちゃくちゃ褒められたのは素直にうれしいことだった。

個展が無事に終了し、今後は学生という立場で写真を学んでいくわけだが、じゃ、なんで大学なんですか? ていう疑問もあるかとは思う。別に専門学校でもいいじゃん、って感じね。

これはもう、はっきり言って「もう一回大学生やりたい」という気持ちひとつでしかない。写真の技術的なことはもちろんのこと、表現としての写真を美術史を含めた幅広い芸術のひとつとして理解したい、ということに尽きる。そもそも大学は幅広く学びを必要としている人たちに開かれているべき場所であり、高校までの強制的な「勉強」とはベクトルの異なるものなのだ。大人こそ学びたいことに沿って大学へ行くべきだと思うし、そのような制度がもっと一般化して欲しいわけだが、日本人の常識ではそういう考え方はあまり一般的ではないらしい。

先日、初めてスクーリング(大学への登校ですね)に参加して、通信ならではの学生の幅広さを知るとともに、講義や実技、講評を通した経験上の学びの重要性を再確認するに至り、自分の決断に間違いはなかったと感じることができた。

と、まぁ近況報告的なものとなったが、このnoteが今後どのような方向で進んでいくかは、自分自身楽しみであるということで、五十代半ばにして楽しみがあるということは、とてもありがたいことだと感謝しつつ、今回はこれにてお開きとさせていただく。次回がいつになるかは全くの未定であることはいうまでもない。


ハバナのCASA(民宿)で最初に見た陽の光


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