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サステナブルの輪 Vol.006 楽天ラクマ

今回は、フリマアプリ事業を展開する楽天ラクマさまの取り組みをご紹介します。

楽天ラクマは、2012年にサービスを開始した、日本国内で初めてのフリマアプリ「フリル」と、楽天で運営していた「ラクマ」が2018年2月に統合して生まれた、楽天グループのサービスです。アプリのDL数は累積4,000万以上。楽天グループ間の連携を強化する施策で、フリマアプリ業界のNo.1プレイヤーを目指しています。

楽天ラクマでは、サステナビリティメッセージ“つなぐ力で未来に続く「循環の輪」を創造する”を掲げ、限りある資源と大切にする想いをつなぎ、一人一人が持続可能な未来のために携わることができる場の提供に取り組んでいます。

今回、ラクマ広報チームの永里元気さまに、サステナビリティへの意識醸成に向けた取り組みについてお話を伺いました。

ラクマスタッフの熱い想いを込めたメッセージ

楽天ラクマは、2012年に日本国内で初めてとなるフリマアプリサービスを開始して以来、10年以上が経ちます。この間、便利なフリマサービスとして親しまれてきた一方で、何でも取引ができるため、さまざまな課題も浮上してきました。転売などもそのひとつですが、新しいサービスが故に提供開始時には想定できていなかったことが表面化し、社会から厳しく見られることもできてきました。

こうしたなかで、お客様が安心してご利用いただくために必要な対応は重ねた上で、事業部内に「私たちは便利なサービスであるだけではなく、社会的に必要なインフラである側面も知ってほしい」という声があがり、フリマアプリの社会的な役割を訴えていこうという機運が高まっていきました。

2021年、事業部内のグループを横断する形で有志が集まり、サステナビリティメッセージの策定がスタートしました。このサステナビリティメッセージは、楽天グループが発信しているサステナビリティ戦略を起点にラクマ事業部としての役割や目指す方向性を明文化するために、社員からのボトムアップという形で生まれました。

有志メンバー18人と楽天グループのサステナビリティ部も加わりに、何度もワークショップを繰り返し、社員の意見も集約しながら、プロジェクトを進めていきました。

こうした社員の熱い想いを背景に生まれたのが、私たちのサステナビリティメッセージ“つなぐ力で未来に続く「循環の輪」を創造する”です。

私たちのサステナビリティメッセージには、「何気なく棄ててしまう行為が環境への負担となることを知っていますか」という呼びかけとともに、誰かにとって役割を終えた物が、次に必要とする人にわたり、そして物を大切にする想い引き継がれる「循環の輪」を広げることで、より良い未来の実現に貢献することを謳っています。

サステナビリティメッセージをもとに、より良い未来の実現に向けた3つの重点テーマを設定し、現在、具体的な活動に取り組んでいます。

1つ目のテーマが、パートナーとともに大きな「循環の輪」をデザインする、2つ目が「循環の輪」を伝える、3つ目が誰もが活躍できる「循環の輪」を広げるです。「循環の輪」をデザインし、伝え、広げることで、より良い未来の実現に取り組んでいこうというものです。

不要な物を必要な人へつなぐ「循環の輪」

3つの重点テーマの簡単な説明と、それらのテーマに関わる具体的な取り組みのいくつかを紹介させていただきます。まず1つ目のテーマですが、これはパートナーさまの力を借りて、「循環の輪」を広げていこうというものです。私たちの力だけでは、できることに限りがあります。さまざまなパートナーさまと連携することで、「循環の輪」の仕組みを構築することを目指しています。また、私たち楽天ラクマのテクノロジーを活用し、「つなぐ」ためのマッチング最適化などに取り組むことで、資源の有効活用を促進していこうと考えです。

その具体的な取り組みの1つが、2022年からサービスをスタートした「ラクマ公式ショップ」です。これまでは個人間の取引がメインでしたが、「ラクマ公式ショップ」はリユースを中心とした事業者さまが出店することができるB to Cサービスです。厳正な審査のうえ出店いただくことで、より安心・安全かつ、個人間取引と合わせることで幅広い購買体験をお客さまに提供しています。

事業者さまにとってもプラットフォームの場を広げることで、リユース市場での取引が活性化すると考えています。こうして、パートナーさまの力を借り、かつ両者で利益を得ながら「循環の輪」を広げることで、持続可能な循環型社会の実現を目指しています。

2つ目のテーマは、「循環の輪」がもたらすメリットについて情報発信をすることです。最近では、サステナビリティに対する意識も高まりつつあります。とはいえ、サステナビリティを前面に出すよりも、日本人がもともともっている「もったいない」気持ちや物を大切にすること心を伝えていこうと考えています。

その取り組み活動の1つが、「ハロウィン渋谷ごみゼロ大作戦 in 渋谷」への参加です。この取り組みは、「ハロウィンごみゼロ大作戦in渋谷実行委員会」と連携し、ハロウィンの際に出るごみを回収し、リユースできる物があれば、楽天ラクマで販売し、売上金は翌年の活動に充てる取り組みです。2018年からスタートし、すでに5回参加しています。

2021年には、回収した空き缶やペットボトルを使ってアート作品を制作し、楽天ラクマで販売する「Shibuya Upcycle Project」も行なっています。こうした取り組みを通して、「もったいない」を身近に感じてもらい、一人一人が未来のためできることを意識するきっかけになればと考えています。

3つ目のテーマは、インターネット時代において、私たちの考えに共感していただける方が、誰もがインターネットを簡単に使えるような仕組みを追求することです。「捨てるのはもったいないから、必要な人に譲りたい」と思っていても、出品するのが難しいとためらっている方々に、手軽に出品できる機能を提供することです。例えば、個人のお客様はもちろん、小規模な事業者さまがリユース品などの商品をネットで販売したいと思っても、自らサイトをつくるには時間も技術も要します。楽天ラクマのプラットフォームを利用してもらえれば、簡単に販売をすることができます。

グループとの連携を促進し、より積極的な取り組みへ

今後は楽天グループとの連携をさらに促し、さらなるモノの循環が促進されるサービスや仕組みづくりに取り組んでいきたいと考えています。現在、楽天会員はID登録だけでも1億を超えています。楽天グループの他のサービスと連携することで、「循環の輪」をさらに広げていける可能性があります。

最近の取り組みの1つとして、楽天市場で購入した商品を購入履歴などからラクマに出品できる「持ち物リスト」機能を追加しました。楽天市場と楽天ラクマをつなげることで、楽天市場で購入したものが不要になった際に、その履歴を通して楽天ラクマに簡易出品できる仕組みです。こうしたサービスは、一次流通と二次流通のプラットフォームをもっている楽天グループだからこそできるサービスです。

今後とも、少しでも廃棄ロスの削減につながるような取り組みを強化していきたいと考えています。

冒頭にもお話ししましたように、リユースというサステナブルなサービスに関わっているために、ラクマスタッフはサステナビリティへの関心が高いです。

私自身、サステナビリティメッセージの策定に関わるなかで、以前に増してサステナビリティへの想いが強くなっています。と同時に、楽天ラクマだからこそ、貢献ができるチャンスやリユースに新たな価値を見出す取り組みが可能だと思っています。

先ほど、一次流通と二次流通のプラットフォームをもっている楽天グループの強みをお話ししましたが、例えば、ある特定のファッションブランドが好きなユーザーの方にとっては、新作を楽天市場で購入し、同じブランドが過去に出したアイテムをラクマで購入することができます。実際、ファッションブランドに限らず、同じブランドが過去に出したものに価値を見出すお客様が増えています。いわばブランドの歴史に価値を見出す方にとっては、楽天ラクマのようなフリマアプリは購入体験の幅を広げてくれるプラットフォームになります。

「作って、買って、捨てる」から「作って、買って、売る」へ。リユースの世界をつなげ、広げることで、さらに「循環の輪」を創造していきたいと思っています。

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今回は、楽天ラクマさまのサステナビリティへの取り組みをご紹介させていただきました。

次回からも引き続き、パートナーさまのサステナビリティへの取り組みをご紹介し、「サステナブルの輪」を広げていきたいと思います。

次回の配信もお楽しみに。

編集・著作:ヤマト運輸株式会社 

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