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理学療法士として、自分は患者さんの『いい薬』でありたい、という話

はじめまして、理学療法士のヤマトせ です。

初めての投稿になりますので、このnoteというメディアを通して、自分がどういった情報を発信し、どういうことをしていきたいのかを書いていきたいと思います。

私は理学療法士(以下、PT)として、7年間、急性期の病院で働いています。そこでは、様々な病気を発症してすぐの方に対してリハビリを行うことになります。

リハビリは、多くの方がイメージするように「機能回復」や「生活動作の向上」を目的としています。しかし、多くの教科書や参考書には「負の効果」が書かれていない現状が見受けられます。

「この負の効果」をどれだけ抑えられた状態で、イメージ通りの「正の効果」を提供できるかがリスク管理の肝になってくる、と個人的に考えています。

以下に、質問を設けます。

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あなたはどちらの薬を飲みたいですか?

A)あなたが苦しんでいる病気がすぐに治る薬。

B)あなたが苦しんでいる病気が、少しだけ良くなる薬


・・・ここまでであれば多くの方がAを選ぶでしょう。では、情報を追加します。


A)あなたが苦しんでいる病気がすぐに治る薬。1粒50000円、1粒あたり寿命が1週間縮まる。20粒飲む必要あり。

B)あなたが苦しんでいる病気が、少しずつ良くなる薬 1粒 500円、服薬しても寿命変化なし。40粒飲む必要あり。


極端な例ではありますが、ハイリスクでのリハビリではAの薬を投与しているのに似た状況になりかねません。なんなら、方法によっては病気自体も治らない可能性すらあります。目先のメリットに囚われすぎず、自分が行うリハビリ内容の「副作用」を常に意識し、治療効果と天秤にかける必要があります。

私は、急性期患者に対して行うリハは、患者の治療(原疾患の治療を含む)をサポートすることが大前提と考えます。そのためには、患者の治療が進むように(あるいは、医師の治療方針に沿うように)介入する方法を選択する必要があります。個人的な考えですが、理学療法士は「リハビリ内容」という薬を患者さんに提供し、その用法用量を調整する「薬剤師」のような立ち振舞が必要になります。

そして、PTとして介入するからには、患者の病気自体を良くできる「薬」のような存在になりたいと思っています。


このnoteでは今後、自分の介入が「いい薬」になるように、リスク管理に必要な知識や技術を情報共有として発信していきたいと思っています。

この4月から新入職員となった新人さんや、急性期病棟へ転職・異動された方のお力になれるように情報発信していきますので、引き続きのフォローをお願いいたします。

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